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リスティング広告をかんたんに分析・改善するための6つの方法

リスティング広告の簡単な分析と改善方法のアイキャッチ

リスティング広告の運用は、「始めから効果が良く手間がかからない」というわけにはいきません。配信結果を見て常に手を加え、最適化していく必要があります。

では、具体的にどんな掲載結果を見て、どう改善すればよいのか、今回はその方法をいくつかご説明します。

キーワードの改善

基本的には、同じキーワードでもマッチタイプ別に広告グループを分けるのが理想です。今回は部分一致グループで、検索クエリ(実際に検索されたキーワード)をチェックします。

表示回数が多いものや、CV獲得に繋がっている検索クエリは追加で入札をします。また、費用がかさんで獲得に繋がらないクエリ、あるいは本来ならば他の広告グループの原稿を表示したいクエリ等は除外をしておきましょう。

リマーケティング配信キャンペーンなどGDN(Googleディスプレイネットワーク)の場合は、掲載されたプレースメントごとの配信結果を見ることができます。こちらも検索クエリと同様に、目標CPAを大きく上回るドメインは定期的に除外をしていきます。

また、キーワードのステータスに「検索ボリュームが少ない」と表示されているものは一時停止をします。そうすることで、広告ランクの向上が期待できます。

広告原稿の見直し

広告グループごとの原稿は、2~3本ほど用意しておき、比較配信をします。均等配信による検証を行う場合は、クリック消化ペースにもよりますが、だいたい2週間程度を目安に実施します。最適化配信の場合、クリック率が良いほうに自動的に掲載率が偏っていく仕組みになっています。

  1. クリック率が高いのに獲得率(CVR)が低い場合
    ⇒ランディングページ(LP)の見直し、原稿文の改善
  2. クリック率が低いのに獲得率(CVR)が高い場合
    ⇒原稿文を改善する

1の場合は、原稿のキャッチコピーと実際のLP内容にギャップがある可能性が考えられます。広告をクリックした人に違和感を与えることがないよう、ページ内容に忠実な原稿を心がけましょう。

2の場合、原稿の訴求力が弱い可能性が考えられます。価格や付加サービスなど、また商品を使用したときのイメージが伝わるキャッチコピーを加えます。

インプレッションシェアを確認

『インプレッションシェア』とは、表示される可能性があった回数で実際の表示回数を割った割合です。

入札キーワードと完全一致で、CVが獲得できているものなら入札単価を引き上げます。部分一致でシェアが低い場合は、必要ない検索クエリをチェックし、除外設定を加えていきます。また、掲載順位が高くシェアが低い場合、1日の予算が足りていないということなので、CV獲得ができているならば1日の予算は引き上げましょう。

『インプレッション シェア損失率(広告ランク)』とは、広告ランクが低いために広告が表示されなかった回数の割合です。この割合が高い場合には、広告ランクの改善に取り組む必要があるということです。

広告ランクを構成する要素は、入札単価、クリック率、キーワード・原稿・LPとの関連性、LPのユーザビリティやコンテンツ力など、さまざまに存在します。掲載順位や実際のクリック単価に大きく影響するものですので、損失率は常に意識しておくべき指標といえます。

入札単価の調整

入札単価の調整は、基本的には目標CPAを基準に見極めます。

目標よりも実際CPAが高いキーワード(あるいは広告グループ)は、入札単価を引き下げます。逆に、目標CPAよりも安く獲得が出来ていて掲載順位が低い場合は引き上げます。

引き下げる際には、掲載順位も一緒に確認しながら調整をします。検索結果の1ページ目には最低限表示されるラインを維持できない単価まで下げても、CVに繋がらない場合は停止しても問題ありません。1ページ目以内の掲載順位は、デバイス別でPCなら10位以内、スマ-トフォンなら3位以内が目安です。

キーワードごとに管理画面で確認できる『First Page Bid』とは、検索結果1ページ目に表示させるための最低入札価格のことです。
獲得効果が良いキーワードはこのBidを超える単価で入札します。First Page Bidよりも高めに入札することは、品質スコアの改善にも繋がります。

広告グループの再設計

キーワードのグルーピングは、広告ランクに繋がる重要なものです。入札調整や、原稿・LPとの関連性の最適化をするために、キーワードは細かくグルーピングをするのが理想です。
同じキーワードでも、完全一致や部分一致などマッチタイプによっても広告グループは分けておきましょう。あまり部分一致でキーワードを拡張したくない場合は、絞り込み部分一致が便利です。必ず一致させたい部分ワードの前に「+」を追加するだけです。

(例)

部分一致
「化粧水 美白」⇒「化粧水 保湿」でも表示される可能性がある

絞り込み部分一致
「+化粧水 +美白」⇒「化粧水 美白」を含む部分一致でしか表示されない

実際に検索して競合状況を調査

いつのまにか効果が悪化してしまったキーワードがある場合は、実際に検索をして競合状況を調べます。圧倒的に価格が安い商品広告が表示されていたり、自然検索結果にあるアフィリエイトサイトなどのコンテンツ内容によって効果が左右されることがあるからです。

「ユーザーは検索結果の“全体”を見ている」ということを忘れずに、キーワードごとの市場状況も常に意識しておいた方が良いでしょう。