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Google AdWordsの最適化をリスティング広告の運用に活用!

Webのプロモーションを始めるなら、「まずはリスティング広告から」と言ってもいい程リスティング広告はWebの販促に欠かせない存在です。今回はそんなGoogle AdWords広告を効果的に使いこなすための「最適化」についてご紹介します。

Google AdWordsの最適化をリスティング広告の運用に活用!のアイキャッチ

最適化によって、単価の引き下げや広告文の修正など、リスティング広告運用上の課題が見えてきます。

AdWordsの「最適化」を駆使して120%のパフォーマンスを

Google AdWordsには『最適化』タブというものがあるのをご存知でしょうか。

アカウントを改善するため、キーワードや入札単価、予算の改善など、Google 検索のボリュームやトレンドをもとに、さまざまな改善点を自動的に教えてくれるツールです。

具体的には、「キーワード」「入札単価と予算」「広告表示オプション」「アカウント構成」「設定」これら5つのカテゴリから、アカウントに最適な提案が表示されます。

「キーワード」の3つの最適化

まずはキーワードの最適化から見ていきましょう。

以下の3つの具体的な改善案が表示されています。

1.新しいキーワードの追加
2.除外キーワードを追加
3.フレーズ一致や絞り込み部分一致を使用

1.新しいキーワードの追加

追加するべきキーワードの提案が表示されますので、アカウントを拡張する際に役立ちます。

2.除外キーワードを追加

除外キーワードの設定は効果の向上に欠かせない機能です。「クリックされているのにCVに繋がらない」そういったキーワードはこまめに除外設定を追加していきましょう。

3.フレーズ一致や絞り込み部分一致を使用

フレーズ一致や絞り込み部分一致。同じキーワードでも、マッチタイプが違えばクリック単価や獲得率に差が出ます。マッチタイプを変更する、あるいは追加するだけで効果に違いが出てくる場合も多いので、手間を惜しまず使い分ける必要があります。

アカウント設計時に、1つのキーワードを“完全一致”と“絞り込み部分一致”で広告グループを分けておくと、その後の配信面に不足なくリーチできますし、効果検証や入札単価の調整も比較的手間がかかりません。

具体例

キーワード:「化粧水 保湿」

広告グループ1 「化粧水 保湿」…完全一致の場合のみ表示

広告グループ2 「+化粧水 +保湿」…“+”のついたワードが含まれる場合に表示

フレーズ一致で掛け合わせ順を指定したい場合を除けば、絞り込み部分一致が便利です。入札単価は、広告グループ2よりも1が若干高くなるよう設定しましょう。2の方が高くなると、完全一致の場合も2の広告が表示されてしまい、効果測定が曖昧になってしまいます。

「入札単価と予算」は鵜呑みにはしない

「入札単価が低い」「予算が少なする」という原因で失ってしまう表示機会の改善案を表示します。

注意しておきたい点は、Googleと広告主では重要視しているものが違うということです。具体的には以下のようなギャップがあります。

Google:表示回数やクリック数の最大化
広告主:コンバージョン効率の最大化

表示されるのは、「入札単価や予算を上げればもっと表示機会が増えますよ」という提案なので、鵜呑みにはせず、獲得状況を見ながら少しずつ調整をかけていきましょう。

「広告表示オプション」で目立たせる

表示される広告の下に、さまざまなリンクがついた表示オプションを設定できます。

ユーザーにアピールしたい新商品や“お客様の声”などのページに直接誘導することが可能です。また、広告自体が目立つという効果や、広告ランクに加算される重要な要素でもあるので、サイトリンク表示オプションは基本的に設定しておくべきです。

最適化タブでは、広告にサイトリンクを表示した場合に見込まれる増加クリック数やクリック率を見ることもできます。

「電話番号表示オプション」でワンタッチ通話

『Click to Call』とも呼ばれ、広告の下に表示される電話番号をタップするとダイレクトに通話が出来るオプションです。モバイル端末のみのオプションになりますが、「通話」 ボタンが表示されユーザーが広告から直接電話をかけることが可能です。

電話注文も受け付けている場合、または問い合わせが多い案件などに有効です。

最適化タブでは、広告にこのオプションを追加した場合見込まれる増加クリック率や通話数が表示されます。

「アカウント構成」で狙いごとに広告グループを作成

既存の広告グループにあるキーワードを、別の新しい広告グループに移動させることで見込める効果があります。

(例)広告グループ1 「化粧水」「化粧水 保湿」「化粧水 ニキビ」

これら3つのキーワードを、3つの広告グループに分けた時のメリットは、下記の3点となります。

1.広告文を細かく変更できる
2.入札単価を個別に管理できる
3.さらに掘り下げて拡張できる

1.広告文を細かく変更できる

同じ化粧水でも、「保湿」と「ニキビ」では検索したユーザーが求めるポイントは同じとは限りません。広告はキーワードに合わせた単語や文章を細かく使い分けることで、クリック率や購入率が格段にアップします。

2.入札単価を個別に管理できる

3つのキーワードは、それぞれに入札単価が異なります。同じグループ内でもキーワード別に入札変更は可能ですが、数が多くなってくると管理も大変ですので分けておくことをおすすめします。

3.さらに掘り下げて拡張できる

「化粧水 保湿 30代」「化粧水 敏感肌 保湿」など、掛け合わせを増やしてキーワードの拡張をする際のグルーピングに便利です。1と同様に、共通の広告文を使用できるかどうかを基準に分けるのがポイントです。

「設定」から広告のローテーションを見直す

表示される広告のローテーションには、3つのパターンがあります。

1.均等配信
2.クリック重視
3.コンバージョン重視

1は原稿検証をする際に使用しますが、ある一定期間データがとれると最適化のため2や3に切り替える必要が出てきます。

2.クリック重視で最適化

もっともクリック成果の高い広告を表示してクリック数を増やします。過去のクリック率に基づき、もっとも多くのクリックを獲得すると予想される広告が優先的に表示されるようになります。

3.コンバージョン重視で最適化

もっともコンバージョン成果の高い広告を表示してコンバージョン数を増やします。購入や登録など、コンバージョンをもっとも多く獲得すると予想される広告が優先的に表示されるようになります。

広告のローテーション設定は、キャンペーン単位で『設定』タブの『広告配信: 広告のローテーション、フリークエンシー キャップ』から変更することが出来ます。

まとめ

この最適化はある一定のデータが蓄積されたアカウントであれば自動的にどのアカウントでも活用できます。改善案が表示されない場合は、掲載結果データが不足していることが原因として考えられます。

最適化を使いこなすことで同じ金額でもより大きな効果を、同じ効果でもより少ない金額で、狙っていくことが出来るようになります。