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【リスティング広告】Adwordsオークション分析レポートでムリのない入札を

オークション分析とは、自分と同じキーワード入札をしている競合動向を知ることができる機能のことをいいます。

AdWordsオークション分析は入札の価格の「ムリ・ムダ」をなくすのアイキャッチ

リスティングの出稿において、競合他社の動向調査は非常に重要なことです。ビッグワードでの戦い方や、ブランド名などオリジナルのキーワードで巧く戦うための貴重な情報源になることでしょう。定期的に競合調査をしていくことで、競合の動向を読み解き参考にしたり、機会損失を減らすことができるのです。

オークション分析はGoogle AdWordsを使って確認することが可能です。では早速、具体的なその使い方と各指標の見方をお話ししていきます。

Google AdWordsオークション分析ツールの使い方

キャンペーン/広告グループ/キーワードタブ下の『詳細』 ⇒『オークション分析』⇒『すべて/選択』 をクリック。

キャンペーンタブで選択すれば、キャンペーン単位の分析結果が、キーワードタブで指定のキーワードにチェックを入れて『選択』を指定すれば、指定のキーワードのみの分析結果が表示されます。

オークション分析01

オプションを追加する場合

オークション分析レポートを表示させたのち、『分割』⇒『デバイス』『期間(日・週・月・四半期・年・曜日)』を指定します。デバイス別+期間別の結果や、長期間のレポートは画面上表示ができませんが、csvダウンロードで指定をすることは可能です。

オークション分析02

分析結果を表示するには、一定量のデータボリュームが必要です。また、完全一致や部分一致などのマッチタイプは加味されていない点も覚えておきましょう。

分析結果 各指標の活用方法

オークション分析では、以下6つの指標における分析結果が表示されます。

1. インプレッション シェア
2. 平均掲載順位
3. 重複率
4. 上位掲載率
5. ページ上部表示率
6. 優位表示シェア

1.インプレッション シェア

実際の表示回数を、表示される可能性があった想定表示回数で割った数値です。オークション分析レポートでは、同じ表示の可能性をもった競合ドメインのインプレッションシェアも見ることができます。競合ドメインは、ある指定のキーワードでどのくらい配信シェアを持っているのかが分かるということです。

2.平均掲載順位

同じキーワード(グループ)でオークションにかけられた他ドメインと比較し、自分の広告がどの掲載順位かを見ることができます。また、競合ドメインが平均してどの順位にいるのかを見て、自分の予算や入札単価などを参考に競合と比較すれば、相手がどのくらい予算を使っているのか予測することが可能です。

3.重複率

同じキーワードについて、自分と他ドメインが同時に表示する機会を獲得した割合です。たとえば、競合ドメインの重複率が「50%」の場合、自分が獲得した全表示回数の50% はその競合ドメインが一緒に表示されているということです。

4.上位掲載率

自分以外にも広告の表示を獲得したドメインがいた際に、他ドメインの広告の方が自分よりも上位に掲載された割合です。たとえば競合ドメインの上位掲載率が「10%」の場合、競合ドメインと自分が同時に獲得した全表示回数の10%は、競合ドメインの広告の方が自分より上位に掲載されたということが分かります。

5.ページ上部表示率

自分の広告、または他ドメインの広告が、ページの右横ではなく上部(プレミアム枠)に掲載された割合です。PCとスマートフォンなど、デバイスによって上部かそうでないかに差が出る指標なので、出来ればデバイス別に確認をするようにしましょう。

6.優位表示シェア

自分の広告が他ドメインよりも上位に表示された時、あるいは自分の広告だけ表示された時に、可能性があった全表示回数のうち実際に表示獲得できた割合です。たとえば、あるキーワードで2ヶ月間を月別に分析する場合で考えてみます。競合ドメインの4.上位掲載率が“上がり”、優位表示シェアが“下がっている”なら、自分の広告が競合に上位表示や独占表示を奪われているということになるのです。

競合分析結果を改善するために

全ての指標において競合の分析を確認した後、自分の広告が競合に劣る要因を詳しく調べていきましょう。オークションでの表示獲得や掲載順位は、“広告ランク”によって決まります。広告ランクは、以下の要素を元に算出されることを覚えておきましょう

A.入札単価
B.品質スコア(クリック率・広告との関連性・LPの利便性)
C.広告表示オプション使用の有無

基本はA.入札単価×B.品質スコアで算出されます。C.広告表示オプションを使用していれば、「さらにランクアップしやすい」といったところです。

品質スコアは“ほぼ”クリック率で決まりますので、まずはクリック率の向上を目指しましょう。つまり、広告原稿の見直しです。品質スコアが上がれば、入札単価を高く設定していても自動的に実際のクリック単価は安く上がる仕組みになっています。

オークション分析は、他ドメインと比べ自分の広告がどの程度配信できているのかを知り、競合動向を読み解くことができるツールです。競合が自分の広告よりも優位な要因を考え、更なる効果的な表示獲得のために活用しましょう。