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コンテンツマーケティング最大の目的「ユーザーと繋がる」関係構築

コンテンツマーケティングの目的は、ユーザーと繋がること(エンゲージメント)にあります。これは前回の「Web広告ではない、コンテンツマーケティングによる効果」で述べた通りです。
今回は実際にどのような方法でユーザーと繋がるのかを紹介していきます。

基本的な考え方としては2種類しかありません。

・ユーザーの連絡先を取得する
・ユーザーがアクションを起こす場所を用意する

方法の詳細はサイトや商材に合わせて変化するものですが、方向性としては概ねこの2つに当てはまります。

ユーザーの連絡先を取得する

連絡先をそのままユーザーとの繋がりとする方法です。もしメールアドレスが分かっていれば「2種類のユーザー」に対する有効なアプローチが可能です。

・サイトでは新たな登録者を集めるためのコンテンツを配信する。
・登録ユーザーにはDMやメルマガでアプローチをかける。

国内のコンテンツマーケティングで成功を収めている「バズ部」でも、この手法が用いられています。コンテンツの後にeBookやWordpressテンプレートといった、コンテンツと親和性が高いプレゼント(報酬)を用意することで、ユーザーとの繋がりを構築しているのです。

バズ部プレゼント

■どのような報酬を用意するか

ユーザーが登録する際の報酬としては、以下のようなものが挙げられます。

・eBook
・サンプル
・クーポン
・メールマガジン
・便利ツール

報酬はコンテンツに触れたユーザーが魅力的だと思うものを設定することが大切です。

何を設定するかは「件数が多くて精度の粗いリスト」「件数が少なくて精度の高いリスト」のどちらが良いかを考えることも必要になってきます。
例えば実店舗によくある「登録時に○○円引き」のクーポンなどは「件数が多くて精度の粗いリスト」です。ユーザーとしては安くなる代わりに迷惑メールが送られてくる、という感覚であることも多いでしょう。
逆に件数が少なくて良いのであれば「メルマガ登録」などが挙げられます。最初から読むことを前提に登録してもらえるので「件数が少なくて精度の高いリスト」です。ただし、凝った内容を配信しなければ、登録者はとても少なくなることが予想されます。

営業方針にもよりますが「どのような報酬が良いのか」「自社サービスと親和性の高いものは何なのか」をしっかり吟味して決めましょう。報酬はユーザーの入り口となり、ユーザーの属性に左右しますので、とても大切な部分です。

ユーザーがアクションを起こす場所を用意する

ユーザーと繋がるために必要なのは、ユーザーに何かしらの行動を起こさせることです。前項でも「連絡先を登録してもらう」という形で、ユーザーと企業に繋がりが生まれています。
ユーザーがアクションに対して拒否反応を示しにくいものを用意しておくことで、反応を得やすくなります。

また、アクションを起こしてくれたユーザーには、お礼をすることで繋がりが生まれていきます。ユーザーだけに何かしてもらうのは一方通行の関係ですから、繋がりとは言えません。
用意したものとリンクするお礼には、以下のようなものがあります。

・ユーザー用のコメント欄……コメントに返信するなど
・SNS拡散用のボタン……引用リツイートを行うなど
・意見箱や問い合わせフォーム……要望のあった商品を発売するなど

これによりサイトとユーザーに繋がりがあることをアピールしましょう。
この方法はアクションを起こしてくれたユーザーだけでなく、不特定多数のユーザーに対して「ユーザーの意見を取り入れてくれるサイト」という印象を与えることができます。

ただ、サイトにとって有益な意見だけ取り上げるのではなく、少し耳が痛いことにも耳を貸す必要はあるでしょう。とはいえ耳が痛いことを改善できれば、ユーザーの満足度を底上げすることに繋がります。逆に耳が痛いことを放置するしかないのであれば、自由に発言できる場所を用意するのは避けた方がいいでしょう。

なお、ユーザー同士にコミュニケーションを取って欲しい場合にも、コメント欄やSNS拡散用のボタン設置は有効となります。

まとめ

いずれにしてもコンテンツマーケティングはユーザーからの反応が無ければ、ただセッションやPV数が増えるだけの代物となってしまう可能性が高いものです。

サイト運営者とユーザーが双方向にアクションを起こすことで、ユーザーとの繋がりが生まれていきます。

どのような反応をユーザーから得られるのか、得ようとしているのか。
このことを考えた上でユーザーとの繋がりを構築していきましょう。

次回予告

次回はユーザーのアクションである「拡散」について紹介していきます。