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詳細なターゲット設定ができる「Facebook広告」基礎

詳細なターゲット設定ができる「Facebook広告」基礎のアイキャッチ

自社や自社商品のPRツールとして企業に広く利用されているFacebook。手軽に始められるものの、実際はうまく活用するのが難しいというのは各企業が抱える悩みではないでしょうか。

Facebook広告もリスティングと同様に、“運用”が必要なツールです。今回は、自社でFacebookを運用するために知っておくべきことと、自社で運用ができるFacebook広告や設定方法、クリエイティブやターゲットのセグメントについてご紹介します。

Facebook広告の特徴

Facebook広告の特徴は、なんといっても詳細なターゲットセグメントが設定できるという点です。

趣味嗜好や所属、その他Facebook内での行動など、設定したターゲットと類似する属性を持つユーザーを分類したリストに広告の配信が可能です。

Facebookには多くの人が名前だけでなく、生年月日や出身校、血液型、独身・既婚などのステイタスなどを登録しています。まずは、自社のターゲットをできる限り詳細に設定し、そのターゲットに合わせたクリエイティブの検証が必要です。

自社でFacebook広告を出稿するには

Facebook広告は、自社ページのファン以外のユーザーにもアプローチができます。この広告出稿は、自社ページの右上にある「▼」メニュー内の「広告を掲載」というリンクから遷移する『広告マネージャ』で運用が可能です。

広告マネージャからの出稿は、ビジネスアカウントがなくても誰でも簡単に出稿ができます。自社ページの投稿を広告として、ファン以外のユーザーに見せることも可能ですし、自社ページのファン獲得、Webサイトへ誘導してCVを獲得、など、目的に合わせたキャンペーンを選びましょう。

では早速、赤ちゃん用のおむつブランドを展開する企業ページを例に、実際に広告を設定するまでの流れを説明します。

広告マネージャにアクセス

まずはFacebookにログインし、自社ページのトップ画面右上にある「▼」メニューから「広告を掲載」をクリックします。

キャンペーンの目的を選択する

「Facebookページを宣伝」「ウェブサイトのアクセスを増やす」「アプリのインストールを増やす」など、現段階では9項目から目的に合ったものを選択します。

今回は、新商品としてのおむつをブランディングするためWebページへ誘導したいので、「ウェブサイトのアクセスを増やす」を選択します。

URLを入力

キャンペーンの目的で選択したURLを入れます。「Facebookページを宣伝」なら自社ページのアカウント名を、「ウェブサイトのアクセスを増やす」なら自社サイトのURLを入力する、といったように目的によって変動します。

アカウント情報を設定

アカウントの国・通貨・時間帯を設定します。ここで登録した通貨と時間帯で請求金額が計算されます。

セグメント設定(エリア・年齢・性別)

まずは、配信エリア・年齢・性別のセグメントを設定します。エリアは都道府県、市区町村別にも設定することが可能です。年齢は13歳以上から1歳ごとに取捨選択することができます。

セグメント設定1

次に詳細なターゲットを設定します。ターゲットとするユーザーを、「ユーザー層」「趣味・関心」「行動」「その他のカテゴリ」から細かく選択していきます。

今回は、「ユーザー層」から「子供がいる人」を選択してみます。

セグメント設定2

「子供がいる人」の枠にカーソルを合わせると、さらに詳細な項目が表示されます。今回は、「(0-12months)New Parents」と「子供が生まれる予定の人」を選択します。

セグメント設定3

「ユーザー層」で設定したターゲットセグメントと併せて、別のセグメントを追加することも可能です。「趣味・関心」や「行動」など、複数のセグメントを設定することで更にターゲットに近いユーザーのみにアプローチすることができるようになります。

画面の右側に、現在の設定による推定リーチ数が出てきますので、ここを参考にしながら設定を加えていきます。推定リーチ数があまりにも少なくなってしまうと、広告配信の効果が見込めなくなってしまうのでご注意ください。目安は、推定リーチ数が1,000以上は必要です。

予算・入札額等の設定

予算や配信スケジュールの設定を行います。詳細オプションを使用すれば、CPC単価など細かい設定も可能です。

始めのうちは配信ペースも未知数なので、CPC配信で単価も低めに設定しておくことをおすすめします。CPC配信の場合の入札単価は、PCの場合で平均100円前後、スマートフォンで平均60円前後です。まずはこの金額で登録し、実際の配信状況に合わせて入札額は変更していくのが良いでしょう。

画像の設定

広告に使用する画像を登録します。今回は「ウェブサイトへのアクセスを増やす」というのが目的なので、広告に使用する画像や動画を設定します。

広告クリエイティブの設定

次に画像と一緒に広告で使用するテキストなどを入力します。広告プレビュー下の項目は、配信面の設定選択をする画面です。自社ページをリンク先として配信する場合は全配信面を選べます。自社ページがなく、外部サイトURLのみの場合は「右側広告枠」のみしか選択できません。

最後に、クレジットカードかPaypalの登録をして準備完了です。

掲載場所について

Facebook広告には、掲載面は下の2つがあります。

  • 画面右側部分(PCのみ)
  • ニュースフィード

画面右側部分は、Facebookページを持っていなくても配信可能ですが、ニュースフィードに配信するにはFacebookページを持っていることが絶対条件です。

まずはファン数“1,000人”を目指す

Facebookページの運用で効果や反響を実感するために、「ページのファン数は1,000名は最低限必要」と一般的に言われています。だいたい、ファン数が5,000人を超えてくると、収益にも影響が出てくるようです。

Facebookページを作成したばかりで、まだファンが少ない場合は、まずFacebook広告を活用し、ファンの獲得を目指しましょう。

Facebook広告からのファン獲得は、平均すると1ファン当たり50円~100円です。つまり、だいたい5万円程のコストで最低限必要な土台作りができるということになります。実際には、徐々に増えるファンによる広告への「いいね!」やシェアによって、広告以外からの二次拡散的な増大にも期待できます。

まずはファンを多く獲得することで、その後は広告費をかけなくともページ投稿でファンからの反響を実感することもできるようになるはずです。自社ページの更新はファンとのコミュニケーションやコンテンツとしても活用していきましょう。