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ツイッターの新プロモーション「セルフサービス広告」の紹介
2015年10月までは一部広告代理店経由、もしくは『YAHOO! ツイッター広告』からの出稿のみだったツイッター広告。
2015年11月より、ツイッターアカウントさえ持っていれば、誰でも気軽に出稿ができる『セルフサービス式のツイッター広告』としてリリースされました。
ツイッター広告は、ツイッターのタイムライン上や検索結果に広告掲載ができるものです。さまざまなターゲティング機能を活用し、見込みの高いユーザーへのアプローチが可能となります。
今回は新しい『セルフサービス式のツイッター広告』の紹介と、実際に出稿するまでの流れをご紹介します。
広告プロモーションの種類について
セルフサービス式のツイッター広告では、以下4つの目的に合わせたプロモーション方法が用意されています。
1.フォロワー獲得
企業アカウントなどのフォロワーを獲得するためのプロモーションです。代理店経由のツイッター広告では、『プロモアカウント』と呼ばれるものと同様の機能を果たします。
2.Webサイト集客
Webサイトへの誘導はもちろん、CVを獲得することも可能です。代理店経由のツイッター広告や『Y! ツイッター広告』では、『プロモツイート』と呼ばれるものと同様の機能を果たします。
3.エンゲージメントを促進し、認知度を上げる
『エンゲージメント』とはお気に入り登録やリツイートなど、広告を見たユーザーによるすべての行動を指します。
2と同じプロモツイートになりますが、こちらはツイッター内でのエンゲージメント拡散を主目的としています。ブランドの認知度を高め、購入に繋がる話題性を作るのに最適です。
4.アプリのダウンロード
こちらもプロモツイートの一種。ユーザーがツイッターのタイムライン上からアプリを直接ダウンロードすることができます。この広告は、タイムライン上にツイートとして表示される場合と、カルーセル仕様で表示される場合があります。
ツイッターのユーザー特徴は?
「企業アカウントをフォローするユーザーのうち、半数近くがWebサイトにもアクセスする傾向がある」(※ツイッター社調べ)と言われています。アカウントのフォロワー獲得から始まり、プロモツイートによるサイト集客やCV獲得まで一貫して行えるのが強みといえるでしょう。
また、ツイッターユーザーの80%はスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を利用しています。(※ツイッター社調べ) つまり、ツイッター内でのアプリ集客はダウンロード数の獲得に非常に相性が良いということです。
出稿までの流れ
では早速、実際にセルフでツイッター広告を出稿するまでの流れを見ていきます。
【1】ツイッター広告アカウントの作成
広告を掲載するには、まず「 ads.ツイッター.com 」から広告用の専用アカウントの開設が必要になります。
≪注意事項≫
- ツイッターアカウントを作成してからの期間が短い場合は利用できません。プロフィール等をしっかり記載し、2~3週間程度の時間が必要です。
- ツイッターアカウントのステータスが「非公開」、「退会済み」または「凍結」になっている場合は利用できません。
【2】設定
タイムゾーンとお支払いの通貨を選択し、クレジットカード情報を入力します。この設定はアカウント開設後に変更ができないので、入力の間違いには十分に注意しましょう。クレジットカードは、「Visa/Master/JCB/Amex」が利用できます。
【3】ツイッター広告用のキャンペーンを作成
まず、配信するキャンペーンの目的を選びます。(「新しいキャンペーンを作成」⇒キャンペーンの目的を選択)
選択できる目的は以下の7つです。
1)フォロワー
フォロワー獲得を最優先とする場合に使用します。広告はタイムライン、おすすめユーザー、検索結果など、ツイッタープラットフォームのさまざまな場所に表示されます。『プロモアカウント』と同じ機能を果たし、獲得したフォロワー数ごとに課金される仕組みです。
2)ウェブサイトのクリックまたはコンバージョン
広告ツイートを見たユーザーを、自社サイトLPやその他サイトなど、Webへ送客します。また、購入や会員登録などのCV獲得を目指す場合にもこちらを選択しましょう。広告はツイッター内タイムラインや検索結果、また『HootSuite』など一部のサードパーティにも表示されることがあります。
課金はWebへのクリックごとに課金される仕組みで、フォローやその他エンゲージメントは課金の対象外となっています。
3)ツイートのエンゲージメント
多くのエンゲージメントを獲得することを目的とする場合はこちらを選択します。広告の表示箇所は、2)と同じです。獲得したエンゲージメント数を課金対象とし、リツイートや返信、お気に入り登録などユーザーのあらゆる行動が対象となります。
4)アプリのインストール数またはアプリの再エンゲージメント率
アプリのインストール数、またアプリの使用率の増加を目指す場合に選択します。広告は、“モバイル端末”のタイムラインやプロフィールページ、ツイート詳細ページなどに表示されます。App StoreもしくはGoogle Playに遷移するクリック、またはアプリをダイレクトで開くクリックが課金対象となります。
5)動画再生(ベータ版)
動画再生が目的の場合に選択します。広告は4)と同じです。タイムライン上で広告動画が再生表示されたときに、ユーザーが“3秒間”視聴する、あるいは“全画面表示”にしたりミュートを解除するためのクリックが課金対象になっています。
6)ツイッターでのリード
ユーザーのメールアドレス収集を目的とする場合に選択します。ツイートに『リードジェネレーションカード』を設定すると、見込みユーザーの集客だけではなく連絡先情報を入手することが可能です。
『リードジェネレーションカード』とは、プレゼントキャンペーンやクーポンなどを実施する際に、ツイッター内でエントリーや申込みが完了する新サービスです。外部企画サイトの準備が必要ないので制作の手間がかかりません。
広告はタイムラインやプロフィールページ、ツイート詳細ページなどに表示されます。獲得したリード数ごとに課金される仕組みです。
7)カスタム
1)~6)のどのタイプにも該当しない場合はこちらを選択します。エンゲージメント課金になっています。
【4】ターゲットの設定
キャンペーンを設定したら、次はオーディエンスターゲットを設定します。
ここでは、広告を配信する地域や言語、デバイス、性別に加え、更に細かいターゲティングを組み合わせることが可能です。以下にその一部をご紹介します。
なお、管理画面の各設定項目の右部分には、そのターゲティングによる推定ユーザボリュームが表示されます。リーチできる数を確認しながら設定していきましょう。
フォロワーターゲティング
指定したアカウント名(@ユーザー名)のフォロワーや、そのフォロワーの類似ユーザーをターゲティング
キーワードターゲティング
指定したキーワードをツイート、もしくは検索したユーザーをターゲティング
興味関心ターゲティング
指定した興味関心カテゴリーに関心をもっているユーザーをターゲティング
テイラードオーディエンス(ツイッタープロモ広告におけるカスタムオーディエンス)
ウェブサイトからのリターゲティングやメールアドレス、携帯電話番号を活用したターゲティング
イベントターゲティング
「バレンタイン」や「成人式」など、大きく話題となるイベントに反応しているユーザーをターゲティング
テレビターゲティング
特定のテレビ番組に対し、番組放送中また放送前後に反応しているユーザーをターゲティング
【5】予算を設定
ターゲットを設定したら、次は1日あたりの上限予算とキャンペーンごとの全体予算を設定します。(「詳細オプションを表示」⇒入札価格設定)入札価格を設定しない場合は、自動入札が適用され、キャンペーンの目的と全体予算に合わせた最適な入札額が適用される仕組みです。
【6】広告クリエイティブを作成
キャンペーンの目的によって若干の広告フォーマットに違いがありますが、ここでは目的に合わせたツイートクリエイティブを作成します。全ての設定が完了したら「キャンペーンを保存」して完了です。
【7】レポート分析
『セルフサービス式のツイッター広告』では、リアルタイムなレポートとアナリティクスによる分析を見ることができます。コンバージョントラッキングを使っている場合は、購入や申込みまでユーザーの行動を分析することも可能です。
『YAHOO! ツイッター広告』との違い
キャンペーンの目的
「動画再生」や「リード獲得」といったYAHOO!にはないキャンペーンの目的が『セルフサービス式のツイッター広告』にはあります。
オーディエンスの設定
「イベントターゲティング」や「テレビターゲティング」など、こちらもセルフサービス式だけのターゲティング設定が可能です。
レポート、データ分析ツール
ツイッター広告のデータ分析に使える分析ツール『ツイッターアナリティクス』を無料で利用できます。
サポート体制
運用サポートは現状オンラインのみです(※2016年1月現在)。電話でのサポートが必須であれば、今のところはYAHOO!を利用した方が良いかもしれません。