【初心者向け】LP制作の企画書をつくる基本のポイント
LP制作の企画は、まず現状どんな問題があって、それがその企画によってどう改善するのかを“見える化”することです。現状を把握することから始まり、課題を明確にしてそれに対する対策を練るのです。
- 「どんな課題を」
- 「どのような企画で」
- 「どういった手段で解決するか」
今回は、LP制作の企画書をつくる上で押さえておくべきLP制作についてのポイントと、説得力のある企画書をつくるための必須材料についてお話します。
目次
LPに盛り込むべき基本項目
まずは、LPにあるべき基本的な必須項目からご紹介します。企画書を作る上で、これら項目を網羅していることが大前提になりますので覚えておきましょう。
・キャッチコピー
LPの冒頭にあるべきものです。ターゲットとするユーザーが抱える悩みや問題を「解決できますよ」というイメージを明確に伝えることが大切です。
・ユーザー共感
LPに訪れたユーザーが「そうそう、私も同じ」と共感できるような、お悩みや問題点を提示し、「この商品は私に必要なものなんだ」という認識を持ってもらうために必要なコンテンツです。
・商品オファー
「この商品はいくらで買えるのか」をシンプルに表記します。
・ベネフィット
購入するユーザーが、この商品を使うことによってどんなメリットを得られるのかを上手に伝えます。売り手目線の単なる商品説明ではなく、ユーザー目線で考えたベネフィットを明記しましょう。
・レビュー
既に購入しているお客様の声は、購入を検討しているユーザーの安心感を獲得するために有効です。また、テレビや雑誌、SNSで紹介された等のメディア情報もあるとなお良いでしょう。
・差別化ポイント
他の類似する競合商品との差別化を図ります。どこが他商品と異なるポイントなのか、あえてこの商品を選ぶ理由などを記載します。
説得力のあるLP企画の作り方
LP制作の企画書を社内が納得できる形に仕上げるためには、3つのポイントを押さえる必要があります。
①現状を把握する
LPOの第一歩として、まずは対象サイトのアクセス解析の基本データを見てみることから始めます。新規のLP制作の場合にも、競合サイトのデータ等、なかなか難しいところではありますが、参考とする数値データを得ることは役に立ちます。アクセス数、コンバージョン率、離脱率、直帰率など、あらゆる指標における現状のデータを把握しましょう。
例えば、平均滞在時間が短い場合、ユーザーが求めるであろう情報コンテンツが不足していることが考えられます。直帰率が高い場合には、ファーストキャッチコピーが弱い、もしくはターゲット設定が曖昧などの問題がある可能性があるのです。
このステップでは、できる限り数値的な情報を把握し企画書にも盛り込むことが大切です。数値データがあるという根拠が、説得力を増すのです。
②課題を抽出し、改善施策を提示する
現状のデータ分析により改善するべきポイントがはっきりしたら、次は課題を抽出します。抽出した課題に対し、どのような施策をとるべきなのかを具体的に考えていきましょう。
このステップでは、「よりユーザーに分かりやすいコンテンツ」などといった漠然とした表現は避け、出来る限り具体的な施策内容を明記するべきです。例えば、「コンバージョン率を1%上げる」という目標に対し、具体的にLPにどんなコンテンツを盛り込み、どのような集客施策をとるのかを考えます。
改善施策を考える上で忘れてはいけないのが、「お客様目線」です。売り手の企みではなく、ページに訪れるユーザーがどのような心理であるのかを考えることが、より良いLPを作る上で必要不可欠です。
- どのような情報を求めて検索をしているか
- 何が悩みなのか
- どうなりたいと願っているのか
- 悩みに対し、自社の商品はどのように悩みを解決できるのか
- なぜその悩みを解決できると断言できるのか
②ROIを意識した目標設定を
ROIとは、投資対効果をみる指標です。LP制作や広告費に対し、どれだけの利益があるのかを把握するものです。
LP制作に限らず、企画書の説得力は「会社にとって利益が出る企画なのかどうか」が最終的な最重要ポイントであることが多いです。そのため、ROIを意識した目標設定をし、数値的根拠に基づいた予測値を示すことが大切です。
本企画のLP制作コスト、そしてその後の集客コストに対し、どのくらいの目標設定をすれば利益を出せるのかという見方も大切です。利益を出すためにあまりにも現実的ではない目標になってしまう場合にはコストが高すぎる、ということになります。
LP制作の企画書に盛り込むべき必須項目
ここまでのポイントを押さえた企画書がある程度できあがったら、以下のポイントが全て漏れなく盛り込まれているかを確認しましょう。
1)WHY(なぜ)
…現状の分析データや競合データから自社の課題を見出し、それを改善することで想定されるメリット
2)WHAT(なにを)
…本企画で実施する改善するべき課題を数値的根拠を元に提示する
3)WHOM(だれに)
…ターゲットをできるだけ詳細にイメージ設定する
4)HOW(どのように)
…企画を推進する上でとるべき改善のための具体的な方法
5)WHO(だれが)
…制作、ディレクション、集客などを誰が担当するのか
6)WHEN(いつ)
…それぞれの施策における必要工数を算出し、スケジュールを設定する
7)HOW MUCH(いくら)
…本企画にかかるコストはいくらで、どのくらいの利益が見込めるのか
根拠となる数値データを盛り込み、課題の提示と具体的な対策や戦略を策定する、最後に全体としてこの企画がもたらす利益を明確にすることで、説得力のある企画書になるはずです。