ランディングページはファーストビューが命!直帰率を下げる3つのポイント
ランディングページの改善分析に使われる指標に「直帰率」や「離脱率」というものがあります。改善をする上で最終的な目標をコンバージョン率(CVR)の向上とすると、その改善に直接的に繋がる指標です。以下に2つの違いを簡単に説明します。
ユーザーがページにアクセスし、何のアクションも起こさずドメインを離れてしまう人の割合離脱率
訪問ユーザーが最後に見た(ドメイン離脱した)ページになる割合
どちらも同じような意味合いになりますが、ECサイトの購入を促すページだと考えた場合、ランディングページのコンテンツの良し悪しなどを測る際には直帰率を参考にします。
また、その先のカートや購入導線の上での利便性を測る際には、ページごとの離脱率を見ていくことでコンバージョン率を改善していくことが可能です。
今回はユーザーがランディングページにアクセスした際の直帰率を改善するためのポイントをお話ししていきます。
直帰率を改善するための3つのポイント
ユーザーがランディングページにアクセスした際にスクロールせず見えるPCやスマホの画面範囲のことを「ファーストビュー」といいます。この空間に表示できる訴求内容が直帰率改善のために重要とされています。
ファーストビューでユーザーに簡潔で明瞭な訴求が出来るか、「もっと知りたい」と興味を持ってもらうことが出来るかどうかが、最終目的である購入を促すための改善の第一歩と言えるでしょう。
ファーストビューを構成する要素としては、下記のように大きく分けて3つです。
2.メインコピー…どんな商品なのかイメージを伝える
3.サブコピー……どんなユーザー向けの商品なのか、どんな効果が見込めるのかを具体的に連想させる
では、ランディングページを改善するためにこれら各要素をどう改善するべきなのか、ポイントを見ていきましょう。
0.商品ターゲットを明確にする
ファーストビューで明瞭かつ簡潔に訴求をするためにまず必要なのは、その商品のターゲット設定です。年代・性別・お悩みなど、出来る限り詳細までイメージ設定しておくことで画像やキャッチコピーの選択がスムーズになります。
こうすることで「どんな人に、どんな効果が見込める商品なのか」を表現しやすくなります。
例えばターゲットが「20代~60代女性」と幅広く共通のお悩みであるダイエット商品でも、年代によって実際に気になる点・求める点には傾向が見られます。
30~40代…ライン重視、お腹周りを中心に比較的健康志向、など
「どの年代も狙いたい」と広く欲張った結果、ぼんやりとしたイメージになってしまい誰にも響かない、ということにならないよう注意が必要です。こういった場合には年代ごとにランディングページを複数用意する必要があります。それが難しい場合は「お腹やせ」「むくみ」などひとつのポイントにフォーカスし、見る人がすぐに分かる訴求に絞りましょう。
1.メイン画像
前ステップで設定したターゲットを元に、商品イメージを伝えられる画像を決定します。
年代に合わせたモデルの起用、悩みに合った表情や身体のパーツ、見込める効果が伝わる画像など、数文字のコピーテキストだけでは伝えきれない部分を補う役割を果たします。
商品画像も必要です。
2.メインコピー
メインコピーでは「どんな商品か」を表現します。コピーはそのターゲットだからこそ響くお悩みなどの単語を使いましょう。
例えば洗顔・化粧水・美容液、これらはそれぞれに求められる効果も違います。その商品を表す一般名詞を盛り込むと、パッと商品イメージがついて求める効果があるのかどうかを判断しやすくなります。
「目立つ毛穴にEGF美容液」など
3.サブコピー
サブコピーでは商品の「どんな効果が見込めるのか」を表現します。
メインコピーに繋がるセールスポイントを使用しましょう。陥りがちな点としては「こだわりの製法」や「美容成分をたっぷり配合」など売り手目線で訴求をしてしまうことです。
あくまでユーザー目線で「だからどんなメリットがあるのか」を具体的にイメージできるよう表現しましょう。
「美容成分をたっぷり配合」⇒「しっとり潤い保湿」
4.その他ポイント
上記3つに加え、ファーストビューに盛り込むべきポイントが他に3つあります。
1つ目は購入ボタンの設置です。ファーストビューの購入ボタンは単価の高い本商品ではなく、お試しやサンプルなど購入ハードルが低いものが良いとされています。
2つ目は数字の権威づけです。簡単に言うと「@コスメ1位獲得!」「累計1万個突破!」「1日に500本売れてます」などといったものです。
3つ目は特典や限定キャンペーンなどの記載をすることです。「今だけ」「ここから購入のお客様限定」など、購入を促すための要素を記載することでユーザーの行動を後押ししてあげることが可能です。
まとめ
一般的に購入などの目的をもったランディングページの直帰率は70~80%が平均とされています。ファーストビューで明瞭かつ簡潔に商品訴求をすることは、伝えきれずに逃してしまう直帰率を減らすことができます。その改善のために、画像やコピーは複数パターンで検証を行いましょう。
ランディングページに絶対の成功パターンはありません。その商品に合った画像・コピー・購入ボタンの色に至るまで、唯一の勝ちパターンを見つけるためにまずは直帰率に注目して分析してみてはいかがでしょうか。