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【SEOの基本】内部対策のために『URLを正規化』しよう!

URLをタイピングする画像
オーガニック検索(自然検索)からの流入を増やそうと試行錯誤している方なら、その過程で「URLの正規化」というワードに触れたことがあるでしょう。内部対策の一つであるURL正規化は、SEOだけでなくユーザビリティの観点からも大事です。
今回は「そもそもなぜURL正規化は必要なのか」に触れた上で、具体的な方法論についてもお話していきます。

URLの正規化とは?

複数のWEBページ
URLの正規化とは、かみ砕いて言うと、URLの表記を統一することを言います。具体例を上げながら見ていきましょう。下の2つのURLをご覧ください。

  • http://◯◯◯.com/
  • http://www.◯◯◯.com/

この2つのURL、「www」の有無という違いはあるものの、表示されるページ内容(記事や写真など)は全く同じです。ホームページを制作すると、このように同じ内容に2つのURLが割り振られていることがあります。これが「URLが正規化されていない」状態です。

「www」の有無の他にも、URLが正規化されていない例はあります。

    こちらは「index.html」がURLに表示されているかいないかの違いです。

  • http://www.◯◯◯.com/
  • http://www.◯◯◯.com/index.html
    分かりづらいのですが、こちらはURL末尾のスラッシュ(専門用語ではトレイリングスラッシュと呼びます)があるかないか。

  • http://www.◯◯◯.com/category
  • http://www.◯◯◯.com/category/

URLが正規化されていないデメリット

同じWEBサイトを見る7人の男女
URLが正規化されていない(URLが複数ある)からといって、別に都合の悪いことはないように感じる方もいると思います。

しかし、これはホームページのSEOを考えるとかなり違ってきます。URLが2つあることで、ページへのアクセスが分散してしまうのです。そのため、Googleからの評価が下がってしまうことも考えられます。

TwitterやFacebookなどのSNSでシェアしてもらったときの効果も半減してしまうことになります。ホームページの運用上、これはかなりのマイナスになってしまいます。

URLを1つにまとめる、つまりはURLを正規化することで、先ほど挙げた問題を解消することができます。アクセスの分散を防ぐことができますし、ユーザーにとってもよりフレンドリーなホームページにしていくことができます。

Google Search Console(サーチコンソール)でも、URLの正規化は推奨されています。

正規 URL を使用する – Search Console ヘルプ

URL正規化の方法

URLの正規化が大切な理由について説明してきましたが、ここからはURLを正規化する、代表的な3つの方法をご紹介していきます。

(1)Google Search Consoleで設定する

ウェブマスター向けのツール、Google Search Console(サーチコンソール)で設定する方法です。数ステップで簡単に設定できますし、HTMLなどのコードを編集する必要もありません。Google Search Consoleを使っているなら、この方法がおすすめです。

手順について見ていきましょう。Google Search Consoleにログインして、サイトのダッシュボードを開きます。

次に画面の右上にある歯車マークをクリック、表示されたメニューの中から「サイトの設定」を選択してください。

URL正規化01

サイトの設定画面が表示されたら、「使用するドメイン」で「www」あり、もしくは「www」なしのドメインを選択します。

URL正規化02

これでURL正規化が完了です。

(2)canonicalリンクを使う

複数のページが同一内容の場合、どれか一つをオリジナルのページとして指定することができます。例えば、下の3つのページが同じ内容だとします。

  • http://www.◯◯◯.com/1.html
  • http://www.◯◯◯.com/2.html
  • http://www.◯◯◯.com/3.html

1つ目のページをオリジナルとして、他の2つにcanonicalリンクを設定します。方法は、オリジナルではないページのタグ内に、下記を追加します。

<link rel=”canonical” href=”http://www.◯◯◯.com/1.html”>

これで、1つ目のURLに正規化が行われます。

(3)「.htaccess」ファイルを使う

ホームページを設置しているサーバーに、「.htaccess」と呼ばれるファイルを設置する方法です。少し難しく見えるかもしれませんが、やることはシンプルです。

テキストファイルを編集して、サーバーにアップロードするだけです。前述の方法ではうまくいかない場合や、より詳細な設定がしたい場合に利用してみてください。

「htaccess.txt」などのファイル名でテキストファイルをつくり、下の記述を追加します。こちらはwwwありの設定。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^◯◯◯\.com
RewriteRule ^(.*) http://www.◯◯◯.com/$1 [R=301,L]

wwwなしの設定にしたい場合は、下の記述を追加してください。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.◯◯◯\.com
RewriteRule ^(.*) http://◯◯◯.com/$1 [R=301,L]

ホームページのあるトップディレクトリに、作成したファイルをアップロード。ファイル名を「.htaccess」に変更すれば、URLの正規化が完了です。

なお、この方法では「301リダイレクト」という機能を使っていますが、ホームページを設置しているサーバーがApache(アパッチ)でなければ使えません。

あとがき

URLの正規化は、SEOの一環として欠かせない対策の1つです。ご紹介した以外にも、正規化の方法は複数あります。自社の運用管理に合わせて、最適な方法で正規化を行っていただければと思います。