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顧客データにアプローチ!Facebookカスタムオーディエンスとは

顧客データにアプローチ!Facebookカスタムオーディエンスとはのアイキャッチ

メールマガジンの開封率やDMの反応率など、既存顧客へのアプローチに日々奮闘している企業は多いことでしょう。「リピート購入」や「再訪」はプロモーションをする上で重要な要素です。さらに、新規顧客も継続的に増やしていくための施策も考えなければなりません。

こうした課題を解決する方法の1つに、Facebook広告の『カスタムオーディエンス』というものがあります。

広く利用されているFacebook内で、自社が持つ既存顧客や優良顧客に対してFacebook広告の表示ができる機能です。リピート購入(訪問)や既存顧客とのコミュニケーション活性化に、さらには新規獲得にも活用できる『カスタムオーディエンス』について、今回はお話します。

『カスタムオーディエンス』とは

『カスタムオーディエンス』とは、自社の顧客リストの中でFacebookを利用している人にFacebook広告を表示できる機能です。自社で保有している顧客データを、Facebookのユーザーデータと照合し、合致したリストをターゲット設定することができます。

毎日の接触率が高いFacebookで、メルマガやDMではリーチできなかった既存顧客へのアプローチが可能になります。顧客データとは、「メールアドレス」「電話番号」「FacebookユーザーID」など、いずれか一つで大丈夫です。Webからの顧客に限らず、雑誌やテレビCMなどのオフラインから獲得した顧客にもFacebookでアプローチが可能です。逆に既存顧客データを“除外”することもできるので、広告戦略によって使い分けるとよいでしょう。

カスタムオーディエンスデータを作成する際、顧客データはFacebookが暗号化してくれるので、プライバシーの問題も心配ありません。

カスタムオーディエンスのメリット

  • オフラインから獲得した顧客にも、Facebook広告を配信できる
  • PCやスマートフォンなど、マルチデバイスでの配信ができる
  • 自社が持つ顧客リストをアップロードするだけで、Facebookを利用している既存顧客にピンポイントでアプローチできる
  • 自社が持つ顧客リストを使用したデータなので、ターゲットの拡張をする際も精度が高い

カスタムオーディエンスの使い方

カスタムオーディエンスデータの作成

  1. 自社が持つ顧客データから、メールアドレスまたは電話番号のリストを作成
  2. リストを「CSV」か「txt」形式で保存
  3. 広告マネージャの「ツール」⇒「オーディエンス」にアクセス
  4. 「オーディエンスを作成」⇒「カスタムオーディエンス」⇒「カスタマーリスト」を選択
  5. 保存したCSVまたはtxt形式のリストをアップロード
    (ファイルを「カスタムオーディエンス」ボックスにドラッグアンドドロップも可能)

アップロードが完了後、30分程でカスタムオーディエンスが使用できる状態になります

カスタムオーディエンスデータを使用した広告の設定方法

  1. 広告作成ツールにログイン
  2. 広告の掲載場所(ニュースフィード/右側広告枠)、表示デバイスを指定
  3. 「カスタムオーディエンス」を選択
  4. 地域、年齢、性別、趣味・関心など、ターゲット設定オプションを追加(※必要があれば)
  5. 予算を設定し、広告を保存

これで、自社サイト以外でも既存顧客にFacebook上でアプローチができるようになります。顧客データのアップロードは、「20人以上」という点だけ注意して覚えておきましょう。
また、応用編として既存の顧客リストを事前に独自でセグメントし、そのセグメントリストごとに表示する広告を変えることも可能です。「優良顧客」や「掘り起こし」など、戦略に合わせてリストを複数作成してみるのも一手です。

こちらの応用編も基本と同じく、事前に顧客ステータスごとに分けたリストを作成しておくだけです。それぞれのカスタムオーディエンスに分かりやすく名前をつけてアップロードすれば完了です。

『類似オーディエンス』

『類似オーディエンス』とは、自社の既存顧客に“似ている”属性を持つFacebookユーザーへ広告を表示することができる機能です。こちらはカスタムオーディエンスデータを活用し、見込み度の高そうな潜在新規へのアプローチをしたい時に大変便利です。既存顧客と似た年齢や趣味、関心を持っているFacebookユーザーを見つけ出し、ファンや顧客の拡大を狙った広告リーチができます。また、この類似機能は広告設定の際に、どこか別の企業Facebookページを類似元に設定することもできます。

設定方法は、前もって類似の参考元となる既存顧客のリストを作成するまでは同じです。そのカスタムオーディエンスデータをFacebookにアップロードする際に、カスタムオーディエンスではなく「類似オーディエンス」を選択します。

類似オーディエンスの有効な活用法

類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスデータの中の、“Facebookユーザーである顧客”と類似したユーザーです。こちらが狙いたい類似点“以外”の情報も類似していればターゲットになることがあるので注意しておきましょう。

狙いたい類似点のみマッチングをしたいのであれば、その類似点とする情報を共通して持つ顧客のみでリストを作成するのがおすすめです。また、ターゲットの類似点が明確でない場合、優良顧客のみでリストを作成するのが有効です。そのリストを活用し、Facebookが自動的に共通点を絞ってくれます。自分では気づかなかった優良顧客の共通点を知るきっかけにもなるでしょう。使用する際は、少なくとも「500人」のカスタムオーディエンスデータがあることが望ましいとされています。

この機能は、カスタムオーディエンスのボリュームが不足している際などに便利です。入札CPMを引き上げてもカスタムオーディエンスが増えない場合は、類似オーディエンスにもチャレンジしてみることをおすすめします。