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リスティング広告の「品質スコア」を上げるための6つの改善施策

リスティングの「品質スコア」を改善する6つの方法のアイキャッチ

「品質スコア」とは

10個のランクが並ぶ様子
「品質スコア」とは、リスティングのキーワードごとに設定される、広告の1~10段階評価のことをいいます。YAHOO!リスティングではこれを、『品質インデックス』と呼びますが、仕組みや概要は同じです。

品質スコアが高いと、広告ランク(Y!では「広告の品質」といいます)が上がり、ランクで勝る競合よりも“低単価”で“上位掲載”へと繋がります。入札単価が高騰しがちなビッグワードなどは特に、100円~300円以上もCPCが下がることもあります。結果として全体予算や獲得単価(CPA)にも繋がるものなので、日頃から意識してスコアの向上を目指しましょう。

品質スコアの仕組み

ページの評価をつける様子
品質スコアは「検索ユーザーにとって良い広告かどうか」を評価するものです。検索したユーザーが求めている情報と関連性が高く、ユーザーにとって有益であればあるほどスコアが高くなる仕組みになっています。

具体的なチェックポイントは、“クリック率(CTR)”と、“キーワードと広告文の関連性”、“リンク先ページ内容の関連性やユーザビリティ”などです。これらのチェックポイントによる品質スコア(1~10)に入札単価を掛け合わせた結果で掲載順位を決定します。

ひとつだけ注意しておきたいのは、「品質スコアの向上が直接的に入札オークションに影響するわけではない」ということです。リスティング広告には、『広告ランク』というものがあり、そのランクが向上することで入札単価や掲載順位に影響します。

この広告ランクを管理画面で確認することは出来ません。「ランクを決める要素である品質スコアを上げることが、広告ランク向上に繋がる」ということを覚えておきましょう。

ブランド名や商品名などの固有名詞なら品質スコア「8~10」を、その他一般ワードでは「7」以上を目指して改善していくのが理想です。競合状況にもよりますが、だいたい品質スコアが「7」以上になると、広告ランクも向上し平均市場単価よりも安く済むことが多くなってきます。

「品質スコア」6つの改善方法

改善方法(1):広告文のクリック率を上げる

クリックしようとしているユーザーの手
クリック率を上げるためには、まず広告文の見直しから始めます。テキストリンクがついているタイトル部分に目立たせたい訴求ポイントを記載します。他社と差別化できるポイントや、お買い得な金額を具体的に記載するのがおすすめです。

また、キーワードとの関連性を持たせるためにも、広告文にはキーワードを含めるようにすることも大切です。

改善方法(2):キーワードのグルーピングを最適化する

男女がグループごとに並んでいる様子
広告文にキーワードを含めるためには、同じ広告文を使えるキーワード群ごとにグルーピングする必要があります。

グルーピングを最適化することで、検索キーワードごとのユーザーに対し、広告との関連性をより強く感じてもらうことができ、クリック率が向上するはずです。キーワードをグルーピングする際は、「同じ広告文を使えるかどうか」を基準に考えましょう。

また同じキーワードグループでも、マッチタイプごとにも広告グループを分けておくことをおすすめします。広告文は同じで問題ありません。

例)広告グループA:「コスメ 美白」/完全一致
  広告グループB:「コスメ 美白」/部分一致

改善方法(3):広告表示オプションを使う

テキストリンクをクリックしようとしている瞬間

広告表示オプションといって、広告文の下部にさまざまなテキストリンクを設定することができるオプション機能があります。

「Q&A」や「お客様の声」、あるいは他商品への誘導などに活用できます。広告表示オプションを設定しておくことでクリック率は格段に向上しますので、基本的には設置しておくべきです。

改善方法(4):キーワードやLPを最適化する

LPについて話し合っているグループ
入稿キーワードは、まずランディングページ(LP)のコンテンツから収集します。そうすることで、キーワードとLPの関連性を保つことができるからです。

もしユーザーの検索クエリが広告文にはあって、LP内にはない場合、ユーザーは離脱してしまう可能性が高いでしょう。キーワードと広告文とLP、これら3つに統一した関連性を持たせることが重要です。新しいキーワード市場にチャレンジをする場合は、制作の手間はかかりますが、キーワードごとに専用のLPを別途用意するのがベターです。

「このキーワードを検索するユーザーは何を求めているのか」を考え、需要に応えるコンテンツを数パターン使い分けていきましょう。

改善方法(5):除外キーワードを設定する

不要なものをゴミ箱に投げ入れる様子
品質スコアは、入稿しているキーワードと検索クエリ(ユーザーが実際に検索するキーワード)が完全一致することを前提としています。

部分一致グループでは、関連クエリばかりの広告表示が多くなりがちなので、キーワードの除外設定をこまめに行いましょう。検索クエリをリスティング管理画面から確認する方法は以下をご確認ください。

Google Adwords
「キーワード」タブ⇒「詳細」⇒「オークション分析」⇒「検索語句」

YAHOO!リスティング
「キーワード」タブ⇒「検索クエリーを表示」

もしその関連クエリでコンバージョンが獲得できているようであれば、別の広告グループを追加作成し、関連クエリを新キーワードとして入札します。

改善方法(6):表示されないキーワードを停止する

停止(ストップ)ボタンを押す手
こちらは品質スコアには直接的に作用はしません。ですがGoogleでは特に、広告ランクの向上のためにやっておいた方が良い策です。

キーワードタブを確認すると、「検索ボリュームが少ない」とアラートが表示されているものがたまにあります。こういったキーワードは、実際に広告が表示されていないので一時停止してしまうことをおすすめします。