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【Facebook広告】画像の使用ルールと「グリッドツール」の使い方を覚えよう

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Facebook広告は、タイムラインに自然に馴染み、かつアイキャッチのある画像選定が重要です。ユーザーにとって魅力のある広告画像を使うことが、Facebook広告を成功させる上で最重要な要素といっても過言ではありません。
広告画像は実際のクリック率やエンゲージメントにもダイレクトに影響を及ぼすのですが、細かいルールがあります。ルールを守っていないと審査に通りませんので、出稿もままなりませんので注意が必要です。
今回は、Facebook広告出稿の前に知っておくべき画像のルールと便利なツールについてお話します。

Facebook広告で使ってはいけない画像とは

Facebookでは、出稿する広告画像に守るべきルールがいくつかあります。これはユーザーにとって、魅力的な広告だとFacebookが判断するためのルールで、よりクオリティの高い画像を広告として提供することが目的です。ユーザーとのエンゲージメントが上がることが期待できるのです。

実在しないボタン

画像内に、実際にタップ(クリック)しても再生しない“再生風”ボタンや、「×(閉じる)」ボタンなどを載せることはできません。ユーザーが実際にはアクションができない、誤解を与えるような画像はルール違反になります。

QRコードを含む画像

スマートフォンのカメラで読み取り、Webサイトなどに遷移できるQRコードを画像内に含めることもルール違反です。

暴力的・性的な画像

インパクトの強いバイオレンスな写真や、欲求に直接訴求する性的な写真を使った広告はNGです。
暴力的といっても、単に暴行を加えている写真だけではなく、破壊された建物や機材などもルール違反となります。ショッキングな画像は線引きが難しいので、できるだけ避けましょう。もちろん、傷や出血もNGです。

性的な画像と聞くと個々人によって程度に差がありますが、露出が大きい写真や、胸などの体の一部をアピールした写真は審査に通りづらいです。
線引きが難しいのですが、性的な描写のある写真も禁止となっていますので、誤解を与えるような画像は選ばないようにしてください。

使用前・使用後をイメージさせるような画像

広告で打ち出す製品やサービスの利用前後を画像で表すのも禁止されています。「製品による効果」と明記していなくても誤解を与えるような画像もNGです。例えばダイエット食品の広告を打ち出す時に、太めの体型とスリムな体型の画像を並べるなどは、ビフォー・アフターの印象を与えてしまうので控えてください。

20%ルール

Facebook広告や、スポンサー記事の広告画像には、ガイドラインに沿ったテキストを加えることができます。しかし、そのテキストが画像全体の「20%」を超えないことがルールとなっています。画像に対し、テキスト量が多すぎる場合はスパムと判断され、質の悪い広告とFacebook側に認識される可能性があるのです。

20%ルールを守っていれば、以前は禁止されていた購買に関する情報や、アクションを促す文言の使用は許可されています。

20%ルールを事前チェックできる「グリッドツール」とは

「テキストは画像全体の20%」とはいわれても、目視で正確な割合を図ることは簡単ではありません。そこで、Facebookは入稿前に画像をチェックできる『Facebookグリッドツール』というものを提供してくれています。

画像を5×5の25マスに分割し、そのうちの「6マス以内」にテキストが収まっていればOKということになります。

グリッドツールの使い方

まず、Facebook「グリッドツール」にアクセスします。

「ファイルを選択」ボタンから、画像を選択してアップロードします。画像をアップできたら、分割されたマスの中でテキスト部分を指定していきます。
グリッドと呼ばれるマスをクリックすると、そのグリッドに色がつくようになっています。文字を含むエリアを全て選択すると、グリッドツールが自動的に「テキストがどの程度含まれているか」をパーセンテージで表示してくれるのです。

商品パッケージなどに直接プリントされているテキストは含めなくて大丈夫です。ただし、パッケージラベルのテキスト部分を画像加工して目立たせていたりする場合は、20%ルールに含まれるので注意しましょう。

ここで問題がなければ、「この画像はFacebook広告で利用できる画像です」と、ツールの右側部分に表示されます。20%をオーバーしている場合は、画像を修正後、改めてツールを使ってチェックを繰り返していきます。

Facebook広告の掲載場所別で覚えておきたい推奨画像サイズ

Facebookでは、デスクトップ向け/モバイル向けなど、広告の掲載場所が複数あります。どのデバイスでも高画質に表示するため、ある程度大きめのサイズ画像が推奨されています。

推奨される画像サイズは出稿する広告の種類によって少しずつ異なりますが、基本的には「横1200 x縦 628ピクセル」と「横1200 x 縦444ピクセル」の2種類が中心です。

推奨サイズより小さかったとしても出稿は可能です。しかし、広告画像自体の面積が小さくなってしまうことで訴求力が落ちる可能性が出てきます。
広告出稿の目的を決めたら、まずは用意するべき画像の推奨サイズを確認しておきましょう。

ウェブサイトへのアクセスを増やす/コンバージョンを増やす

推奨画像サイズ: 横1200 x 縦628ピクセル
テキスト: 90字以内
見出し: 25字以内

Facebookページを宣伝

推奨画像サイズ: 横1200 x 縦444ピクセル
テキスト: 90字以内

アプリのインストール/エンゲージメントを増やす

推奨画像サイズ: 横1200 x 縦628ピクセル
テキスト: 90字以内

イベントの参加者を増やす

推奨画像サイズ: 横1200 x 縦444ピクセル
テキスト: 90字以内
見出し: 25字以内

クーポンの取得を増やす

推奨画像サイズ: 横1200 x 縦628ピクセル
クーポンのタイトル: 25字以内
テキスト: 90字以内

 

これはマーケティング全般に共通することですが、Facebook広告を出稿する際は、“ユーザー視点で考えること”が大切です。Facebook広告出稿の画像ルールや推奨サイズは、ユーザーにとって有益な広告になるべくして存在するものだと覚えておいてください。もしあなたがFacebookのタイムラインを見ていて、広告色の強い画像が出てきたら、どのように感じますか?

その立場を忘れずにいれば、ユーザーの心に届きやすいFacebook広告が見えてくるはずですよ。