【要注意】ドアウェイページは検索エンジンにどう影響するの?
ネットサーフィンをしていて、どのリンクをクリックしても似たようなページが出てくるサイトに出会ったことはありませんか?
そのページが全て同じ誘導先にリンクされている状態であれば、それは不正な誘導ページ(ドアウェイページ)ということになります。
このドアウェイページだとgoogleに認識されてしまうと、検索順位に影響してしまうこともあるのです。
今回は、ドアウェイページの実態と、検索エンジンとの関係についてお話します。
ドアウェイページとは?
冒頭でも紹介したように、ドアウェイページとはほぼ同じ内容のページを大量に作成して掲載しているサイトのことを指します。
誘導ページとも呼ばれ、タイトルや見出しのみを変更して様々なキーワードで検索に引っかかるようにサイトを構成し、最終的にある特定のページへ誘導することが目的です。
広告主の売り上げに貢献できたら報酬を受け取ることができるアフィリエイトや広告のクリック数を稼ぐことを目的としたウェブスパムに多く見られる方法で、現在のgoogleの規定では違反と見なされてしまいます。
例えば、地域に特価した商品や企画を売り込みたい場合に、「渋谷区で今話題の!」「豊島区で今話題の!」と、見出しだけ変えて中身は全て同じ企画ページへの誘導などというページは完全なドアウェイページです。
検索結果に出てきた上位のページを見ても全て同じ内容では、ユーザーは利益を得られずに不満を感じてしまいますよね。
以前はあまり取り上げられていなかったドアウェイページも、今では検索エンジンに違反と見なされることがあるので、注意してコンテンツを製作する必要があります。
違反判断とドアウェイアップデート
2015年4月45日に、googleがドアウェイアップデートを実施しました。
このアップデートにより、検索エンジンはユーザーの利益にならない複製されたページだと判断すると、ユーザーのために最適化されていないページだと認識するようになりました。
ドアウェイページだと認識されてしまうと、検索順位を降下させられる、検索結果から一掃されるということもあるのです。
Googleが誘導ページか否かを判断するのは、コンテンツ内に別コンテンツへの誘導を行う内容がある場合に以下の5項目で判断されます。
●検索エンジン用に最適化することでサイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的としているか。そうである場合、そのページがサイトのユーザー エクスペリエンスに不可欠か。
●ページのコンテンツが極めて具体的であるにもかかわらず、一般的なキーワードで検索結果の上位に表示されることを目的としていないか。
●検索トラフィックを増やすことを目的に、そのページにサイト上の既存の項目(場所や商品など)をまとめたコンテンツを繰り返して掲載していないか。
●コンテンツや機能において独自の価値はなく、単にお金儲けのためにユーザーを別のページに誘導することのみを目的に作成されたページではないか。
●ページが「孤立」して存在していないか。サイト内の他の場所からそのページへの移動が困難または不可能ではないか。検索エンジンのためだけに、サイト内の他のページやサイトのネットワークからそのページへのリンクを作成していないか。
(引用元:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しました
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2015/03/an-update-on-doorway-pages.html)
どれか1つでも該当すると検索エンジンに判断された場合、誘導ページと判断されて検索順位に大きく影響してしまう可能性があるのです。
違法な行為と自覚が無くても、商品や企画のターゲットが狭い場合、ページ作成のネタが類似してしまいドアウェイページと判断されてしまうこともあります。
コンテンツの増加を目指すのであれば、ページ内容に十分注意したうえで作成に取り掛かる必要があると言えるでしょう。
ドアウェイアップデートを受けないための対策
ドアウェイアップデートの対象項目を見て、少しでも当てはまるかもしれないと感じた際には対策を打つことをオススメします。ドアウェイページを作成しないための対策を紹介しますので、ぜひ参考になさって下さい。
・ユーザーにとって価値があるコンテンツ
まず、企業の利益を上げるためのページだけを作るという考えを捨てましょう。
コンテンツからの集客は、ユーザーにとって価値のある情報を提供してこそのものです。
まずはユーザーに利益のあるコンテンツを増やしていき、信頼を得て集客数を伸ばすことに注目してコンテンツを制作して下さい。
・独自の情報を提供
ソース元と丸被りのようなコンテンツは、コピペと見なされてユーザーの不満に繋がります。
独自の内容でより質の良いものを、よりユーザーの興味を引き知識として利益になるものを制作する意識を持ちましょう。
情報の薄く誘導の多いページは離脱の原因にもなるので、注意して下さい。
・ユーザーの最適化を意識したリンク
内容と全く関係のない商品リンクは避け、ユーザーにとって最適化されたリンク提供を心掛けましょう。
リンクを詰め込み過ぎると誘導色が強くなり、ユーザーにとって悪印象を受けるページになる可能性が高いです。
・コンテンツテーマとSEOキーワードの一致
内容とテーマを一致させ、ユーザーにどのような内容が記載されているのか理解してもらうようにしましょう。
内容とタイトルが噛み合っていないページは、検索結果から飛んでくるユーザーが離脱する原因になります。
ドアウェイページとドアウェイアップデートは、今後重要視されていく大きなテーマになるでしょう。
時代に適応した質の良いコンテンツを提供するためにも、しっかりと対策を行ってください。