ペナルティは解除ではなく新規にサイトを作りなおしたほうが良い?
2014年2月27日、GoogleのJohn Mueller氏は以下のようなコメントをしています。
決して安易に決められることではないが、非常に多くの問題をウェブサイトが蓄積してきてそうした問題を1つ1つすべて解決しようとするよりも、新たなサイトを作り直したほうが速くて簡単に思える状況がある。
自分のビジネスについてすでによく知っていたとしても新規にサイトを作ることには多くの労力がかかるが、それでも長年にわたって築き上げてきた問題を克服することは簡単ではない。
(引用:http://www.suzukikenichi.com/blog/you-should-start-a-new-site-rather-than-try-to-undo-all-the-spam/)
1.概要
このコメントが発表されたのは、Search Engine Landに掲載された「ペンギンアップデートによってペナルティを受けたサイトの、ペナルティを解除する手段がなく、3分の2はサイトを閉鎖するのが最善の手段だった」という記事を受けてものです。
同様にGoogleのMatt Cutts氏も2014年3月8日に「ペナルティを外すことは可能でも、今までのスパムを全て消すことは難しい」とコメントしています。
ペナルティを受けるまでに問題を抱えてしまったウェブサイトは、そこから問題を1つずつ排除してペナルティ解除を行い、更に、新たな信頼を築いていくのは難しいです。
2.「新規にサイトを作る」の意味
コメントにある「新規にサイトを作る」という意味は、新たにドメインを用意してサイトを移動するというものではありません。
これについてはGoogleに寄せられた「別のドメインで同じコンテンツを使用した場合、新しいコンテンツとして認識されるか」という質問に対して、GoogleのJohn Mueller氏が以下のようにコメントしています。
「古いウェブページと関連していると認識されないためには、本当の意味で新しいウェブサイトを作ることをおすすめします」
ドメインを用意してサイトの移動を行っても、ペナルティを受けたサイトとの関連性からペナルティを共有する可能性があります。
真にペナルティから解除されるためには、今までのコンテンツはすべて捨ててゼロからサイト制作を行うことがペナルティ解除のための近道と言えそうです。
3.スパム
コメントの中にも何度か登場するのですが、スパムはとても解除するのが難しいSEO対策と言えます。一度ペナルティを受けてしまえば、新規にサイトを作る判断を行わなければならないこともあります。
現在もスパムによりSEO対策をしている場合は、「これまで問題が起きなかったから」という根拠のない自信を持たず、ユーザーエクスペリエンスの高いサイトを目指すのが長期的なSEO対策となりそうです。