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Webフォントの特徴とその扱い方<具体例7選付き>

Webフォント

かつて、日本におけるWebフォントの普及率は低い水準にありました。ところが、改良が進み読み込み時間も少なくなった2014年頃から急速に広まっていきました。そして、WebフォントはWebデザインの基礎となるまでに発展しました。まさに今こそ、Webフォントを積極的に活用していくべき時期だと言えるでしょう。

Webフォントの働きを理解する

Webフォントがページの閲覧者に与える視覚的な影響は大きく、Webサイトにおける重要な要素の一つと言えます。しかし、Webフォントが閲覧者に与える働きを理解していなければ、その効果を最大限に発揮させることはできません。Webフォントの働きを理解し、効果的に使用していきましょう。

・デバイスに左右されない

Webサイトを閲覧する際の環境は、閲覧者によって様々です。ところが、Webフォントはそういったデバイス環境の違いに左右されることがありません。閲覧者のデバイス環境に関係なく、同じフォントでWebサイトを表示させることができます。デバイス毎にデザインを考える必要がないため、デザイナーの負担を軽減することができます。

・メンテナンスに手間がかからない

Webフォントはテキストであるため、修正にあたってillustratorなどの専門的な技術は必要となりません。誰でも簡単に文字を打つだけで修正が可能です。また、修正が容易である故に迅速な対応が可能となります。この点はWebサイトの運営が長期になればなる程、大きなメリットとなります。

・レスポンシブデザインへの対応が容易

レスポンシブデザインで画像を使用する場合、一つのデザインに対して複数のサイズの画像を選ぶ必要があります。しかし、それをWebフォントで代用してしまえばHTMLとCSSでの記述で済ませることができるため、負担が激減します。また、画像をWebフォントで代用することにより、ページのデータ量を軽量化することへも繋がります。

Webフォントの与える印象と具体例

Webフォントは日々新しいフォントが生まれてきており、その種類は膨大な数に上ります。そのため、どのフォントを選べばいいのか判断に悩んでしまうこともあります。そこで、フォントの選び方について、具体例を挙げながら説明していきます。

明朝体

筆で書かれたかのような書体で、伝統的な雰囲気や厳粛なイメージを与えることができます。また、細めの書体でシンプルなデザインとなっているため、長い文章であってもスッキリと感じさせ、読みやすくする効果があります。身近なところでは新聞などの文章に利用されています。

Myriad

2002年からApple社が使用し始めたフォントです。製品のロゴやパッケージなどApple製品の近くで見られることの多いフォントです。フォントとしての歴史は浅いのですが、シンプルで無駄がなく、かつオシャレなイメージを与えることで注目を集めています。

Helvetica

独特で安定したバランス感を持つフォントで、英語表記のロゴに向いたフォントです。その汎用性の高さから、広告のデザインに採用されていることが多いです。トヨタ自動車やパナソニックの他、BMWなど大手企業のロゴデザインに採用されています。また、派生デザインのフォントも多数存在しており非常に人気の高いフォントです。

Copperplate Gothic

気品と高級感を併せ持つデザインのフォントです。正方形に近い形となるため、どんなロゴにも使い易いフォントです。文字に気品と高級感を与えて見せることから、グリーティングカードや高級飲食店のメニュー表に利用されています。また、みなさんご存知のユニバーサルスタジオジャパンもこのフォントを採用しています。

Optima

美しく上品な雰囲気を与えることから、ブランド関係のロゴやファッション雑誌で利用されることの多いフォントです。GUCCIやGODIVAがロゴのベースとしてこのフォントを使用しています。

pico

ポップで丸みを帯びたフォントで、可愛いらしいイメージを与えるフォントです。ブラックとホワイトの2種類のデザインが存在しているため、好みで選べるのもポイントでしょう。大手SNSサービスのTwitterのロゴデザインにも採用されています。

Klavika

しっかりした太字で読みやすく、インパクトを与えることのできるフォントです。ユニークなデザインでありながら、ヒューマニストで幾何学な要素を併せ持ち、様々な場面で活用します。大手SNSサービスのFacebookのロゴデザインにもベースとして利用されています。

フォントを調整する

イメージに合ったフォントを使用しているはずが、思い通りに仕上がらないことがあります。そんな時はフォントを調整してみましょう。同じフォントであっても、調整を施すことにより、フォントは別物のように変化します。

ウエイトを選ぶ

フォントにはいくつかのウエイトが用意されており、同じフォントでも使用するウエイトによって異なる印象を与えることができます。ウエイトを太くする程、インパクトのある印象に仕上がりますが、あまり太くし過ぎてしまうと読みやすさに影響を及ぼします。文字の配置や余白など全体のバランスを考えてウエイトを決定しましょう。

文字の間隔を調整する

文字の間隔を調整する手法をカーニングと呼びます。文字の間隔が狭いと元気なイメージを与えることができます。逆に感覚を広くすると、ゆったりとしたイメージを与えることができます。ただし、広すぎると野暮ったい仕上がりとなり、狭すぎると文字が読みづらくなるため、バランスが重要です。

また、日本語はひらがなやカタカナ、漢字でそれぞれ文字の密度が異なります。そのため、同じ間隔であっても漢字は詰まって見え、ひらがなやカタカナでは広く見えます。カーニングはソフト任せにするのでなく、目視でチェックすることが望ましいでしょう。必要に応じて手作業での調整も行うべきです。

統一感を意識する

同じWebサイト内で何種類ものフォントを使用すると統一感が失われてしまいます。統一感が失われてしまうと、伝えたいイメージが正確に伝わらなくなってしまいます。同一Webサイト内で使い分ける場合、多くとも3種類までに留めるのが望ましいでしょう。

フォントはWebサイトのイメージを左右する重要な要素です。フォントの特徴を理解し、伝えたいイメージに合わせたフォントを使用しましょう。

Webフォントの取扱はプロへお任せ

Webフォントには様々な種類があり、それぞれに与える効果が異なります。また、文字の太さや感覚、場面に応じて複数のフォントを使い分けるなどの調整が必要となることもあります。望むイメージを求めて試行錯誤を続けているうち、莫大な時間を要してしまうことも少なくありません。それどころか、完成したWebフォントがその効果を充分に発揮していないこともあります。

そこで、Webフォントの効果を最大限に生かしたいのであれば、経験とスキルを併せ持つ専門家へ相談するべきでしょう。Webフォントを扱う専門家に依頼することにより、Webサイトのイメージや自社のブランドイメージに見合ったWebフォントを簡単に手間なく適用することができます。

Webフォントの世界は奥が深く、閲覧者に与える影響が非常に大きいものとなっています。難しいと感じたのであれば、できるだけ早く専門家へ依頼することをお勧めします。

 

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