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ECサイト運営者必見! 商品ページの回遊率を上げるためには

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サイトの回遊率とは、サイトに訪問したユーザーが、何ページ閲覧したかを表す指標です。ユーザーがひとつのサイト内でさまざまなページを回遊し、長く滞在するサイトこそ「良いサイト」「良いコンテンツ」であるといえます。

例えば、動画サイト『YouTube』ではひとつの動画を見ると次々に関連するレコメンド動画が表示されます。また、『Amazon』『楽天』などのショッピングモールでは、ひとつの商品ページを見ていて、「こんな商品もおすすめです」といったレコメンド表示を見たことはないでしょうか。このようなサイト内の工夫も、回遊率を上げるためのものなのです。

サイトのPV(ページビュー)やUU(ユニークユーザー)といった数を意識するだけではなく、サイト回遊率を上げることでECサイトには大きなメリットが期待できます。今回は、ECサイトの商品ページの回遊率を上げることで得られるメリットと、その方法についてご説明します。

回遊率を上げるメリットとは

ECサイトの回遊率が上がることで期待できるメリットは以下の通りです。

  • ファンが増える
  • 購入率(CVR)が上がる
  • 購入単価が上がる
  • LTVが伸びる

商品ページの獲得効率が悪いと、ついコンテンツの見直しばかりに気を取られてしまいがちですが、回遊率にも着目してみましょう。回遊率は、「訪問ユーザーが飽きずに長時間滞在できるコンテンツが適材適所に配置され、スムーズに誘導できているかどうか」がキーポイントです。回遊率を意識することで、コンテンツの質はもちろん、その配置や動線にまで目が行き届くようになるはずです。

ECサイトの回遊率を上げるには

回遊率を上げるには、まず「訪問ユーザーが求めているニーズに、サイトコンテンツが応えていること」が大前提となります。求めているコンテンツでない場合、訪問ユーザーはすぐに「戻る」ボタンを押してしまいます。この行動をとるユーザーの割合を示したものが、直帰率です。集客するキーワードとコンテンツの関連性は保たれているかを最初に確認しておきましょう。

次に、訪問ユーザーが求めているであろうコンテンツが、見やすく分かりやすい配置になっているかどうかをチェックします。具体的には「価格は見やすく目立つ表示ができているか」「商品説明は簡潔で明瞭なものかどうか」「読みやすい文字のフォントやサイズかどうか」などです。

最後に、1つの商品ページで終わらず、他のページにも誘導できているかどうかです。関連する商品リンクや、訪問ユーザーが次に知りたくなるであろうコンテンツなど、次のページへの誘導はあくまで「ユーザーの目線」で考えましょう。

ECサイト内に“行き止まり”を作らない

行き止まりがある商品ページでは、せっかく広告費をかけて集客しても、次から次へと離脱していってしまいます。その中の数パーセントが購入に至るとしても、まだまだ無駄が多すぎる状態といえるでしょう。購入に至るその確率を上げるためには、サイト内の回遊率を上げることが大切です。

ある商品ページの最後に、他商品のリンクを設置するだけで、仮に最初の商品がイマイチだったと感じたユーザーでも、他商品を見てくれる可能性があるのです。それが今見ている商品との関連性が高ければ高いほど良い誘導になります。複数商品をもつECサイトであれば、できる限り他の商品への誘導を積極的に行うべきです。

これは、キュレ―ションサイトやニュースメディアでよく見られる誘導です。ひとつのニュースやコラムを読み終わった先で、「あなたにはこんなコラムもおすすめ」といった関連するコンテンツが表示されているはずです。どんな関連性をもった表示ロジックにするかによって、その回遊率は大きく数値が変わってくるといいます。

ECサイトも同じで、ユーザーに適切なコンテンツ(商品)を提供し、その先に次に気になるであろうコンテンツ(商品)を用意しておくべきなのです。複数商品がない場合でも、商品ページ内では応えきれなかった場合を想定した他ページへのリンクを設置しましょう。

ユーザー心理を考えたサイト設計を

集客するキーワードやコンテンツは、常に試行錯誤しテストを繰り返していることかと思います。しかし、今この瞬間にも新規ユーザーとの接触は行われているわけです。そこで、今あるサイトをフルに活用するために、せっかくの接触の機会にユーザーが「求める商品ではない」と判断した場合の設計も加えておくことをおすすめします。

  • コンテンツが十分ではない ⇒ コンテンツページへ誘導
  • 商品が思っていたのと違った ⇒ 他商品への誘導
  • 価格が高すぎる ⇒ セール会場、特別限定価格ページ(引き上げ)などへの誘導
  • 送料がネック ⇒ まとめ買いサイトへ誘導

購入を決めてくれるユーザーに対する更なる複数購入を目的とするのであれば、導線はシンプルです。しかし、せっかく回遊率を上げるための改善をするのであれば、本来は離脱してしまうはずのユーザーを考えた導線設計をするべきです。

まずは、サイト内の各ページの離脱率をチェックし、離脱率の高いページを見極め、そのページの導線を再設計することから始めてみてはいかがでしょうか。