【Google】Search Console(サーチコンソール)の新機能「プロパティセット」について
Googleはこの度、公式ウェブマスターツールであるSearch Consoleに、『プロパティセット』という新機能を実装しました。
このプロパティセットを作成することで、複数サイトやアプリのレポートデータをまとめて集計・分析することが可能になります。1つのプロパティセットには、最大で200個までのプロパティを設定することができます。
インプレッション数やクリック数、CTR(クリック率)など、検索アナリティクスにおけるデータは、今まで“プロパティごと”でしか確認できませんでした。PCやスマホ、アプリなど、それぞれのデータをまとめてレポート化する機能はウェブマスターにとって待ち望んだ機能といえるでしょう。
今回はサーチコンソールのおさらいと『プロパティセット』の概要、そして使用法をご説明します。
目次
『Google Search Console(グーグルサーチコンソール)』のおさらい
『グーグルサーチコンソール』とは、Googleが提供する公式のウェブマスター向けサイト管理ツールを指します。ウェブサイトの運営や管理に便利な機能を持っており、SEO対策のためはもちろんのこと、サイト運営のためにも役立つツールです。
このサーチコンソールをうまく利用することで、自社のウェブサイトへの検索アクセス数を増やすことができたり、アクセスの減少が起きた場合の原因を解明することができます。
Google Search Consoleでできること
では、次にサーチコンソールの主な機能をご紹介します。
Googleからのメッセージ確認
自動検知したウェブサイトの問題などに関するメッセージを受信できます。クローラのアクセスに関するアラートや、「ペナルティを受けた」もしくは「解決した」などがあります。
サイト訪問に繋がったキーワードをチェック
どんな検索キーワード(クエリ)でユーザーがサイトへ訪れたのかが分かります。検索クエリごとの順位や、表示回数、クリック数の多いクエリなど、さまざまなフィルタ機能も実装されています。これにより、クリック率の低いページのタイトル改善や、流入の多いページのCV獲得率を上げる施策も見えてきます。
外部リンクの調査
ウェブサイトについている外部リンク(=被リンク)を確認することができます。最新のあらゆる被リンク情報や、各リンク元ページの被リンク数を比較するなどの機能もついています。
Googleが認識するサイトコンテンツ内のキーワードを確認
自社のウェブサイトがGoogleから「どう見られているか」を確認できます。どんなキーワードと関連があるのか、すなわちどのキーワードで上位表示されているのかが分かります。
目的のキーワードとは違った場合、サイト内コンテンツのキーワード見直しが必要といえるでしょう。
サイトの再クロールの申請
たとえばサイト内にページを新しく追加したり更新したりしても、Googleのクローラがチェックをしにきてくれない限りはSEOには反映されません。少しでも早くに追加や更新を反映したい場合には、クロールの申請をすることが可能です。
新機能『プロパティセット』のメリット
では、グーグルコンソールに新しく追加された『プロパティセット』のメリットを見ていきます。冒頭でもお話した通り、プロパティセットを使用することで、今まではプロパティごとに管理・分析をするしかなかったものを、選択したものすべて合算することができる点が一番の変化です。
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【プロパティ分別例】
- HTTP/HTTPS
- wwwあり/wwwなし
- サブ(別)ドメイン
- スマホ向けサイト/PC向けサイト
- 多言語サイト
- ウェブサイト/アプリ
このように、自社サイトが持つサイトやアプリには、複数のプロパティに分かれて管理されているものが多数あります。通常は別々でも問題がなかったとしても、PCとスマホなど、まとめてデータ分析が必要になる機会も少なくありません。
マルチデバイス化が当たり前になってきている今、スマホやタブレット・PCはもちろん、アプリとウェブも、ドメインの違いでさえも、ユーザーにとってはないに等しいといえます。プロパティセットを使うことで、今までは別々だった見込みユーザーのウェブ動向がひとつに繋がる可能性が広がるはずです。
『プロパティセット』の使い方
- まずはグーグルサーチコンソールにアクセスします。
- 画面右上「セットを作成」というボタンをクリックします。
- プロパティセットに含めるサイト(アプリ)を選択します。
- 「セット名」は把握しやすい名前を付けておきます。
作成したプロパティセットは、グーグルサーチコンソールのホーム画面に、既存のプロパティと一緒に一覧表示されるようになります。プロパティセット作成直後は、処理が完了するまで時間がかかるためにレポートデータが確認できません。数時間おいて再度確認するようにしましょう。
なお現在、プロパティセットでまとめられるのは検索アナリティクスデータのみ、となっています。今後、そのほかのレポートも利用できることにも大いに期待したいところです。