【SEO】インデックス数って、絶対に増やさなければいけないの?
2012年に実施されたペンギンアップデートによってブラックハットSEOの効果が落ちたことは、SEOに興味があればご存知のことと思います。その影響で、ホワイトハットSEOが勢力を伸ばしました。
この辺りの詳しいことは過去記事『ペナルティに注意!ブラックハットSEOとホワイトハットSEO』をご確認ください。
現在多くの業者がコンテンツマーケティングに力を費やしているのも、ブラックハットSEOの効果が落ちた影響によるところが大きいです。結果として、単純に以下のような提案をする業者が増えました。
「インデックス数を増やすことで上位表示されやすくなります」
ただ、この提案は必ずしも『ホワイトハットSEO』と呼べない施策であることもあります。ホワイトハットSEOとは、ユーザーのためのSEO対策のことです。
インデックス数を増やすことはSEOに効果的?
インデックス数とは、Googleなど検索エンジンに登録されている情報の数のことです。
正確に知りたい場合は Search Console から確認する必要がありますが、大雑把な件数を知るにはネット環境だけで十分です。Googleの検索バーに「site:(サイトURL)」と入力してみましょう。(例:F.LIGHTの場合は「site:http://f-light.co.jp/」です)
この数が増えるというのは、単純に考えればページ数が増えるということです。
要するに業者が言っているのは「たくさんページ作りましょう」ですね。ページをたくさん作ることがSEOに有効である、という話をしに来ているわけです。提案されれば「これは効果があることなのか?」という疑問が浮かぶと思います。
結論から書けば「上がる可能性は高い」です。実際にF.LIGHTで運営している『キュアリ』というサイトでも、月間100ページほど追加したことでセッション数が倍ほどに増え、中途半端な位置にあったキーワードが上位表示されるようになりました。
Googleの検索アルゴリズムリストでも、ページ数に関する言及がなされています。この認識そのものは広く一般的なものであり、多くの業者やサイトの共通認識と言えます。
ただし、それには条件があります。
ページ数を増やせば表示順位が上がる、わけではない
純粋にページを増やせば良い、というワケではありません。
最近あまり見なくなりましたが、「1記事数百円でコンテンツを制作します。とにかくページ数を増やしましょう」という業者も1年ほど前は多く存在していました。
こういったコンテンツは質が低く、一時的に多くのアクセスを集めるようになっても、他の要因によって順位が下がっていってしまいます。
単純に考えれば分かるかと思いますが、1記事数百円の中には業者の利益も入っています。そこから実際にライティングをする方に渡るお金は微々たるものです。企業と縁のない人などが「とりあえず書いた」という文章がサイト内にあったとして、それがエンドユーザーに何らかの利益をもたらすことは、まずありません。
ホワイトハットSEOの定義である、Googleが推奨するユーザーのためのSEOとはまるで逆を行く施策です。こちらはパンダップデートという「低品質なコンテンツの上位表示を防ぐ」アルゴリズムによって対策がなされています。
ページ数を増やしてもSEOに効果がないということは十分にあります。
インデックス数が少なくても良いのか?
逆に「インデックス数が少なくても上がることはあるのか?」という疑問を抱かれる方もいるかと思います。これも結論から書くと、そういうこともあります。
そもそもユーザーのためになる情報が、必ずページ数の多いサイトにあるというのは不自然なことです。数ページしかないようなサイトに、多くの人が欲している答えがあることもあるでしょう。
この「ユーザーのためになるコンテンツ」が何らかの要因によってバズれば、自然とそのサイトに足を運ぶ人は増えます。もちろんバズることでSEO効果も高まりますので、インデックス数が少なくても上位表示されますよね。
ただ、こちらはレアケースであり、狙って行うのは至難の業です。
インデックス数が少なくても良いのか?
この問に対する答えとしては「偶然上位表示されることはあるが、基本的には効果が薄い」が正確な答えと言えます。ホワイトハットSEOを考えるのであれば、ユーザーにとって無駄ではないページを増やすことは大切です。
まとめ
インデックス数はSEO対策における絶対条件ではありません。
しかし、Googleが設定していると言われる200を超えるアルゴリズムの中には、インデックス数(≒ページ数)が増えることで改善できる項目が多くあります。
そのためSEO対策を考えるのであれば、ある程度はインデックス数を増やすことを意識した方が良いです。