【WordPress】関連記事で使える12のプラグイン【MovableType】
WordPressやMovable TypeなどといったCMSでメディアを運営している方も多いかと思います。
メディア運営を行う上で「解析」は欠かせませんが、やはり「離脱率」「直帰率」などの数値が上がると胃がキリキリと痛むものです。
このような離脱率の改善や訪問者の回遊率を高めるために、「関連記事の表示」が役立つと考えられています。
本記事では、WordPressとMovable Typeで関連記事が表示できる代表的なプラグインと、それぞれの特徴について解説します。
目次
- 1 WordPressの関連記事系プラグイン
- 1.1 Yet Another Related Posts Plugin (YARPP) 【WordPressプラグイン】
- 1.2 Similar Posts【WordPressプラグイン】
- 1.3 WordPress Related Posts【WordPressプラグイン】
- 1.4 Related Posts Line-up-Exactly by Milliard【WordPressプラグイン】
- 1.5 Inline Related Posts【WordPressプラグイン】
- 1.6 Contextual Related Posts【WordPressプラグイン】
- 1.7 Yuzo Related Post【WordPressプラグイン】
- 1.8 Jetpack Related Posts【WordPressプラグイン】
- 1.9 Related Posts for WordPress【WordPressプラグイン】
- 1.10 Shareaholic【WordPressプラグイン】
- 2 Movable Typeの関連記事系プラグイン
- 3 関連記事系プラグインの選び方
- 4 あとがき
WordPressの関連記事系プラグイン
Yet Another Related Posts Plugin (YARPP) 【WordPressプラグイン】
■「Yet Another Related Posts Plugin (YARPP)」のメリット
- 関連記事の設置が簡単
- フィルタリングの設定も可能(抽出条件や対象記事など)
- 日本語対応なので使いやすい
- デザインにもこだわれる
関連記事を表示するプラグインとしては非常に有名な「 YARPP」。一般的に関連記事は簡素なデザインなものが多いのですが、YARPPだとデザインにこだわることも可能です。デフォルトのリスト表示とサムネイル表示に加えて、独自のデザインにできるカスタム表示も用意されています。CSSのコーディングは必要になりますが、サイトのデザインに合わせたり、オリジナリティを出すことができるでしょう。
Similar Posts【WordPressプラグイン】
https://ja.wordpress.org/plugins/similar-posts/
■「Similar Posts」のメリット
- 記事の自動抽出が可能(タイトル・本文・タグを元に抽出)
- サイトに合わせて“抽出条件の重みづけ”の調整が可能
「 Similar Posts」も関連記事を表示してくれるプラグインです。なお、本プラグインを使うためには同じ開発者がリリースしている「Post-Plugin Library」というプラグインも必要です。
評価も高く現在でも広く使われているプラグインなのですが、過去数年にわたって更新が行われていません。WordPressのバージョンによっては正しく動作しない可能性もあるので、その点はご注意ください。
WordPress Related Posts【WordPressプラグイン】
■「WordPress Related Posts」のメリット
- 関連記事のデザインが8種類と多め(モバイル向けは3種類9
- カスタムCSSの使用が可能
- サムネイル、コメント数、投稿日、抜粋などの表示・非表示が指定可能
- ページの表示速度を改善するための“キャッシュ機能”がある
- 【独自機能】記事ごとに関連記事が選べる
- 【独自機能】簡単なアクセス統計が使える
「WordPress Related Posts」も関連記事系のプラグインとして人気です。
関連記事など表示されるコンテンツが多くなると、ページの表示速度が下がってしまうことがあります。WordPress Related Postsの、ページの表示速度を改善するための“キャッシュ機能“は追々有難味を感じる機能です。
Related Posts Line-up-Exactly by Milliard【WordPressプラグイン】
■「Related Posts Line-up-Exactly by Milliard」のメリット
- サムネイル下にタイトルを配置したデザイン(パネル)でも関連記事の表示が可能
- 関連記事のデザインは、パネルとリストから選択可能
- YARPPと同じく、設定画面は日本語に対応
- スクロールをすることでさらに多くの関連記事を見ることが可能
「Related Posts Line-up-Exactly by Milliard」は、スマホやタブレットなどのモバイル端末でも表示が崩れず、きれいに関連記事が表示されます。
Inline Related Posts【WordPressプラグイン】
■「Inline Related Posts」のメリット
- 他のプラグインと違ったユニークな機能がある(差別化ができる)
- コンテンツ下部にCTAやSNSシェアボタン、著者情報が表示可能
- 本文内に様々な要素(情報)を組み込めるので関連記事が目立つ
「Inline Related Posts」の他プラグインとは違うユニークな機能についてご説明します。、一般的に関連記事はコンテンツの一番下に表示されますが、Inline Related Postsは本文の途中に関連記事を表示するかたちをとっているのです。
なおInline Related PostsはPro版も提供されています。Free版ではテキストで関連記事を表示しますが、Pro版では写真などを使った見栄えの良いプレミアムテーマを利用することができます。
Contextual Related Posts【WordPressプラグイン】
■「Contextual Related Posts」のメリット
- 設定用のページがシンプルで使いやすい
- 関連記事の選択が正確
- 読者の目を引く“サムネイル”の提供がある
「Contextual Related Posts」は、関連記事の選択の際にタイトルだけでなく、コンテンツの本文も考慮して類似したコンテンツを正確に表示することができます。
関連記事表示のショートコード以外にも、より読者の目を引くためのサムネイルの提供も行っています。
ただ、サムネイルをスタイリングする際はユーザーがCSSを手動で追加しなければならないということを欠点として押さえておきましょう。
Yuzo Related Post【WordPressプラグイン】
■「Yuzo Related Post」のメリット
- 動作が軽い
- 関連記事プラグインの基本機能だけでなく、投稿・ページ・カスタム投稿タイプもサポート
- カスタマイズの選択肢が広い
- セットアップが非常に簡単
関連記事系のプラグインの中でも、ポピュラーで動作が軽いものとして挙げられるのが「Yuzo Related Post」でしょう。
スムーズな操作感を求めている方と相性のいいプラグインです。
Jetpack Related Posts【WordPressプラグイン】
■「Jetpack Related Posts」のメリット
- WordPressでも使用することが可能
- 設定が比較的簡単
「Jetpack」は、WordPressを使用する際に役立つ約30種類の機能をひとまとめにしたWordPress公式のプラグインです。
元々WordPressが公式で提供していた「WordPress Stats」から機能をさらに追加したものが「Jetpack」であるため、Statsを使用しているユーザーはこちらにバージョンアップしてみることをオススメします。
Related Posts for WordPress【WordPressプラグイン】
■「Related Posts for WordPress」のメリット
- 動作も軽量でリソースの消費も少ない
- サイト軽量化のパフォーマンスを高められる
- 設定が直感的で簡単
- サムネイル、テキストともに関連記事のリスト表示をサポート
「 Related Posts for WordPress 」は、動作故に他の関連記事系のプラグインの代替手段として使われていることが多いです。
キャッシュを使用することで関連記事を表示しているため、サイト軽量化のパフォーマンスを高めることを実現しています。
しかしながらRelated Posts for WordPressは、機能の多彩さの観点では他のプラグインに劣る部分があるため、多機能さを求めるユーザーであれば他のプラグインを考慮する必要があるかもしれません。
Shareaholic【WordPressプラグイン】
■「Shareaholic」のメリット
- ソーシャル分析の統合がもっとも便利
- サイトに合わせたデザイン選択が可能
「Shareholic」は、もともとソーシャルメディア用にリリースされた後に関連記事の機能が追加されたプラグインです。
関連記事の表示はもちろん、ソーシャルメディアの共有ボタンやフォローボタン、ソーシャル分析の統合を行うのにも便利なのは、ソーシャルメディアに特化していたプラグインであるからこその強み。
Movable Typeの関連記事系プラグイン
SimilarEntries【Movable Typeプラグイン】
■「SimilarEntries」のメリット
- 関連度の高い順に記事を表示させることが可能
- 関連付けの判定フィールドを自由に選択することができる
- JavaScriptファイルもファンクションタグ1つのみでお手軽に書き出せる
- JavaScriptファイルもファンクションタグ1つのみでお手軽に書き出せる
「SimilarEntries」は、関連記事用のJavaScriptを生成することで、関連度の高い順に判定・表示させることができるMovable Type用のプラグインです。
Javascriptを使用しているため、スタティック・パブリッシング(静的生成)での環境でも利用可能です。
TagSupplementals Plugin【Movable Typeプラグイン】
■「TagSupplementals Plugin」のメリット
- 記事単位で指定タグと同じ記事をリスト化できる
「TagSupplementals Plugin」は、Movable Type 3.3以降のタグ機能を拡張するためのプラグインです。
このプラグインに搭載されたMTRelatedEntriesを活用することで、記事ごとに指定したタグと同じ記事をリスト化することができます。
オプションの設定次第では、記事の関連性をさらに高めることもできますよ。
関連記事系プラグインの選び方
ここまで12つの関連記事系プラグインをご紹介しました。どれも魅力的なプラグインですが、日本語で設定を行いたいのであればYet Another Related Posts PluginやRelated Posts Line-up-Exactly by Milliardが良いでしょう。Yet Another Related Posts Pluginはデザインに少しクセがあるので、簡単に見た目の良い関連記事を表示したいのであればWordPress Related Postsの方が良いです。
動作の軽量化を目的とするのであればRelated Posts for WordPressがオススメですし、
これまでプラグインを入れたことがないユーザーはWordPress公式で提供しているJetPackから導入してみるのも良いかもしれません。
また、機能やデザインだけではなく、関連記事を抽出するアルゴリズムもそれぞれ異なります。実際に使っていきながら、サイトに合うプラグインを選んでいただければと思います。
あとがき
WordPressとMovable Typeの関連記事系プラグインについてご紹介しました。冒頭で述べたように、関連記事は訪問者の回遊率を向上する重要な要素です。ご紹介したプラグインはどれも便利ですので、ぜひご活用いただければと思います。