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【解析ツールの壁】悩ましい「not provided」をアナリティクス以外で調べる方法!

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WEBデータ解析などでよく見かける「not provided」の表示は、WEBマーケティング担当の頭を悩ます大きな壁です。これはつまり、WEBマーケティング担当が皆知りたいであろう「ユーザーがどんなキーワードで検索をしたのか」が分からないということになります!しかも最近では、GoogleだけではなくYAHOO検索もほとんどが「not provided」と表示される仕様になってしまいました……。
今回は、そもそも何故このような仕組みになったのかをご説明した上で、それでも知りたい「not provided」の詳細を調べる方法についてご紹介します。

ユーザーを守るための対策が「not provided」を急増させる!

そもそも「not provided」とは、WEBサイトへ訪れたユーザーの検索したキーワードが、解析ツールに提供されなかった時の表示です。あらゆるデータ解析ツールを見ても、検索キーワードを調べようとすると、その8割~9割が「not provided」になっているはずです。
今どんなキーワードで流入を得ているかを知れないということは自社の(現状の)強みもわかりませんし、せっかくの“強み”をそれ以上伸ばすことも出来なくなるんですね。

どうして検索キーワードが解析ツールに提供されないの?

では、なぜ検索キーワード情報が解析ツールに提供されないのかというと、個人情報のセキュリティ対策のためです。Googleは早くからこの観点で検索キーワード情報を非公開にしており、そのため「not provided」はGoogleアナリティクスではよく見られる表示でした。さらに2015年には、Yahoo!JAPAN検索もSSLというセキュリティを使用したHTTPS化を完了し、もはや検索キーワードのおよそ9割以上が「not provided」という状況になっています。

ここで突然出てきた「HTTPS化」ってなに……?

この「HTTPS化した検索」とは、検索ユーザーのプライバシーを守るためのものです。これにより、自社サイトへ訪れるユーザーの実際の検索キーワードがわからないようになります。クリックして遷移するページがたとえHTTPSページであったとしても、遷移時に検索キーワード情報は消滅してしまうのです。

ネットショッピング文化がすっかり浸透した昨今ですから、インターネット上に溢れる個人情報の取り扱いが重要視されるようになりました。GoogleやYAHOOもまた、こうした世間の動きに合わせて「検索エンジンをHTTPS化するという動きに出ざるをえなかった!」ということ。イジワルで隠しているのではなく、皆さんの個人情報を守るうえで欠かせない対策だったわけです。しかし、この「not provided」の増加はWEB担当者の頭を悩ます大きな障害となります……。

「not provided」がもたらす障害とは

前述の通り、検索エンジンのHTTPS化により、アナリティクスで検索キーワードの情報を知ることはほぼ不可能となってしまいました。検索キーワードが非公開になることで予想される障害は、大きく分けてこれら3つになります。

  1. 自社のWEBサイトが、どのようなキーワードで検索され、その結果マッチしている/していないのかが分からない
  2. テレビCMや雑誌などで特定のキーワード検索を促したとしても、その反響があったのかどうかが分からない
  3. リスティング広告における効果の良い/悪いキーワードが判別できない

やっぱり「not provided」は無視できない! その詳細を調べる3つの方法!

こうして私たちの頭を悩ます「not provided」ですが、その詳細を調べるための3つの方法をご紹介します。

Google Search Console

Google Search Console(旧 Google Webマスターツール)の「検索アナリティクス」で検索キーワードを調べることが可能です。

ツールにログインをした後、検索アナリティクスページの「クエリ」を選択します。「クエリ」とは、Google検索エンジンで検索されたキーワードのことを指します。アナリティクスとの併用にはなりますが、検索キーワードを知りたい場合にはGoogle Search Consoleがおすすめです。

ただし、「過去のデータは2ヶ月分まで」しか調べることができません。長期的なデータを取得したい場合には、定期的にデータを取得し保存しておくことを忘れずに行いましょう。

リスティング広告の検索クエリレポート

リスティング広告では、さまざまなレポートを確認することができますが、検索キーワードごとのレポートも取得することが可能です。
Google Adwordsであれば、キーワードタブの「検索語句」を選択、YAHOOリスティングであれば、こちらもキーワードタブの「検索クエリーを表示」を選択します。
ここでは、検索キーワードが確認できるだけではなく、リスティング広告におけるキーワードごとの成果を知ることができます。どのキーワードの効果が良いのが、または逆に悪いのか、このレポート機能でチェックをし新しいキーワードの追加や削除などの参考になります!

SimilarWeb

SimilarWeb(https://www.similar-web.jp/)とは、あらゆるWEBサイトのデータが見える分析ツールです。有料版と無料版がありますが、検索キーワードは無料版でも調べることが可能です。
まずはプラグインをダウンロードし、分析したいページを表示します。ブラウザの右上に表示されるプラグインをクリックして「Search」を選択します。ここで表示される「Top Organic Keywords」が検索キーワードになります。
無料版では上位5つまでの検索キーワードしか確認することができないものの、競合など他社サイトの分析もすることができる点は大きなメリットといえるでしょう。(ちなみに、有料版は上位500キーワードまで)

さまざまな広告施策により、複数のキーワード市場で集客を行う企業にとって、検索キーワードの分析は重要な課題です!複数のツールを活用し、現状の分析と今後の最適化に上手に繋げていくことが大切ですよ。