被リンクSEOは効果アリ! 課題は一点「ペナルティのリスクを回避すること」
「ペンギンアップデートで被リンクSEOは効果がなくなった」
という認識には、ちょっと間違いがあります。
実際にペンギンアップデートによってスパムリンクにペナルティが課されやすくなって、かつて主流だった被リンクSEOはほとんど行われなくなりました。その結果として台頭してきたのがペナルティを受けないホワイトハットSEOです。
こういった認識自体は正しいのですが、「被リンクに効果がない」というのは間違いです。
スパムリンクと認識されなければ効果はあります。だから「ナチュラルリンクを増やしましょう」という施策が今のメインストリームにあるわけです。
目次
【効果?ペナルティ回避?】なぜSEO業者は被リンクを売らなくなったのか
被リンクの効果が“商材にする”ほどではなくなった
被リンクSEOに効果があるなら、なぜSEO業者が被リンクを売らなくなったのか。理由はいくつかありますが、「事業として行えるほど効果がない」というのが実情でしょう。
かつての被リンクは「とにかく被リンクを集めまくれば上がる」という単純なものでした。実際、適当に立ち上げたサイトにアンカーテキストを貼りまくるだけでも、かなりのSEO効果を得られていました。
被リンクが不必要なわけではない
成果報酬型SEOも増えて「上がらないから報酬は入らないけれど、被リンクは増やさないといけない」という状態に陥ったわけです。それでもまだ被リンクSEO業者というのは存在していますが、かつてのように大きな利益をあげられているところは少ないでしょう。
それよりももっと他に売るものがある、ということに気付いたのだと思います。
要するに「利益が減った」「効果が薄くなった」「ペナルティのリスクが上がった」という三重苦から逃れたわけです。
今でもリンク自体にはちゃんと効果がある
被リンクSEOという施策こそ死に体となったものの、リンクの効果は依然として存在しています。事実、SEO業界に身を投じている人に対して「Googleのアルゴリズムの中で何が重要か」と本音で話せば、現在でも多くの人が「ページランク」と答えるでしょう。
ページランクとは、そのページがいかにリンクを集めているかを表すための指標です。
要するに「沢山リンクがあったほうが上位表示されやすい」という共通認識は今でもなお根付いているわけです。リンクなら何でも良い時代が終わっただけで、今でもリンク自体には意味があり、効果があると考えられています。
その検証をしているサイトもありますので、幾つか紹介しておきます。
被リンクの効果検証(他社サイト引用)
参考1:被リンクによるSEO効果の検証 | SEO対策 LYKAONエンジニアブログ
参考2:被リンクの構築法と注意点(バズ部)
参考3:基本の SEO 対策はもう効かないのか?今、被リンクは効いているのか?–3つの SEO 実験で検証チェック – インターネットコム
スパムリンクでなければ被リンクの効果はある
リンクには効果があり、このアルゴリズムは簡単になくなるものではありません。
ただし、これにはいくつかの条件があることも忘れてはいけません。忘れた途端にスパムリンクとなってペナルティを受ける可能性がグッと高まりますし、そもそも評価されないということが考えられるからです。
【条件1】被リンクの種類に“偏り”がないこと
条件としては、まずリンクの種類に偏りが無いということです。かつては無料ブログに大量にリンクを貼りまくるというスパムリンクが行われていましたが、このように特定の条件下からのみ集めたリンクはスパムと認識されやすい傾向にあります。
【条件2】被リンクの内容が運営サイトの内容と親和性が高いこと
また、正しくサイトを認識したリンクであることも重要です。ページランクの高い(被リンクの多い)オールドドメインを買ったとしても、以前取り扱っていたのが「化粧水」で、今後取り扱うのが「車」なのであれば被リンクによる効果はそこまで見込めません。むしろ「サイト内容と違うアンカーテキストでリンクを得ている」として、今後ペナルティを受けるようになることも考えられるでしょう。
被リンクのご利用はご計画的に
リンクの効果はあります。
友人のサイトで紹介してもらったり、Facebookで共有したり、という行動までペナルティとして取り扱うほど厳しく制限することは無いでしょう。
一部ユーザーのいたずらで簡単に表示順位が変わりすぎてしまえば、また別の問題が浮上してくることになります。
そうなった場合、2位以下のサイト運営者は上位表示されているサイトに対して無料ブログからリンクを貼りまくるでしょう。他のサイトがペナルティで圏外になって、晴れて自社サイトが1位です。順位操作が簡単過ぎて、あくびが出るぐらい。
ナチュラルリンク以外の効果がほぼなくなる、ということは考えられますが、多少の被リンクが問題となることはありません。
ただし、ご利用はご計画的に。