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iOS9「広告ブロック」導入、スマホマーケティングへの影響
iOS9から、コンテンツブロックという機能が搭載されました。
コンテンツブロックとは
safariでウェブブラウズする際に広告などの読み込みを阻害することで、ユーザーにとっての読み込みの無駄を省くことが目的の機能です。普段から広告に対して嫌悪感を抱いているユーザーは、快適になるのではないでしょうか。
ただ、コンテンツブロックが読み込みを阻害するのはAdsenseなどの外部的な広告に限られます。バズ系のコンテンツ制作で有名なLIGでも検証していましたが、運営者が直に埋め込んでいるバナーなどはそのまま残っていました。
(参考:iOS 9で広告ブロック!メディア運営者なら知っておきたい現状と対策)
どれぐらいの影響があるのか
ここまでだと「Web広告がヤバそう」という印象を受ける方もいると思いますが、現時点ではそれほど大きな脅威とはならないと予測されています。理由には下記のようなものがあります。
2.基本的に有料のアプリをインストール必要がある
3.現時点ではコンテンツブロックの知名度が高くない
4.1~3により広告をブロックするユーザーが爆発的に増える可能性は低い
5.コンテンツブロックを駆使するユーザーがターゲットとなる可能性は低い
また、コンテンツブロックのアプリによっては「Googleアナリティクス」などのアクセス解析も阻害することが分かっています。現在、国内でもっとも露出が多いCrystalというアプリを使用しているユーザーの解析はできません。
とはいえWeb広告と同様、こちらも大きな影響はないと見られます。理由は基本的に同じで、そもそもの母数が多くないと予測されているためです。
ただ、コンテンツブロック機能が注目を集めて多くの人にインストールされるようになると、サイト運営者としてはかなり困ったことになります。アナリティクスの無効化にAdsenseの無効化となれば、Googleが一番困りそうですね。
コンテンツブロック対策は必要?
コンテンツブロックを使っている人をブロックするという機能もありますが、この方法はおすすめしません。広告こそ表示してくれませんが、そういったユーザーもどこかでプラスになってくれることはありますので、わざわざ敵に回すような必要はないでしょう。
(参考:iOS 9の広告ブロック機能、アプリのインストールが必要――ブロック返しも可能で脅威にならず)
アプリ開発側でも、他人の広告費を奪うようなやり方は良くないと考えてアプリの発売を停止したという例もあります。
(参考:iOS9の広告ブロックアプリ「Peace」がApp Storeから消えた!ワケは?)
コンテンツブロックに対して「サイト運営者自身が何か対策をうたなくてはいけない」という認識にある人は少ないというのが現状です。