LTV(Life Time Value / 顧客生涯価値)とは
LTV(Life Time Value)とは「顧客生産価値」と訳される言葉で、「一人の顧客がどれだけ自社の利益につながったか」を数値化する指標のこと。
顧客一人ひとりに注力するCRMの推進に欠かせない指標の1つです。
LTVを求める上で、以下の計算式が一般的に用いられています。
LTV=平均収益(平均購買単価×粗利率)×平均取引期間×平均年間取引頻度
条件を以下のように仮定して考えてみましょう。
条件A
・平均購買単価:1,000円
・粗利率:70%
・平均取引期間:3年
・平均年間取引頻度:10回
先ほどの式にあてはめると、以下のような計算式が成り立ちます。
(1,000×0.7)×3×10=21,000
顧客を一人獲得することで、2万1,000円の利益が見込めるということです。
LTVは期間ごとに計算するのが主流
LTVはその言葉通り「一生涯にわたった利益」ですが、マーケティングの現場においては特定の期間に限定して算出する「期間LTV」が使用されることが多いです。
この場合のLTVは一般的に利用されている計算式とは異なる式で導くこととなります。
期間LTVの計算式は以下の通りです。
期間LTV=(平均購買単価×粗利率)×平均取引頻度
先に挙げた条件Aで考えたケースですとLTVは以下のように変わります。
LTV=(1,000×0.7)×10=7,000
一般的な計算式ですと「平均取引期間」が組み込まれていますが、期間を限定してLTVを出す場合は必要ありません。期間は「購入を始めてから1年間」に限定するケースが多いです。
LTVの計算式は画一的ではありません。よりLTVに具体性を持たせることも可能ですし、反対にシンプルな計算式も提唱されています。