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単なるブランディングにならないネイティブアドの運用法とは?

いま話題のネイティブアド。
コンテンツ内に自然に溶け込むタイプの広告表示が中心ですが、「ネイティブアド」を指すタイプは実はさまざまです。一般的にいわれるネイティブ広告の目的である「知ってもらう」「ファンを増やす」その先にある広告主の本来の目的「売上」に繋がる運用方法を考えていきましょう。

ネイティブアドの現状

ネイティブアドというと、有名なのは「Gunosy」「Antenna」など、ニュースやコラム記事のあいだに紛れ込む『AD』マークがついた表示広告のイメージが強いのではないでしょうか。出稿媒体が増え続ける中でも各企業(特に中小向け通販サイトなど)が試行錯誤をしながら上手な使い方を見極めているのが現状です。

ネイティブ広告のタイプ

実は、「記事広告」「SNS広告」「インフィード型広告」これらも全てネイティブアドと呼ばれるものに該当します。まずはネイティブアドの6つのタイプについてご紹介します。

1.インフィード型

ネイティブアドとしての馴染みがある、SNSの投稿タイムラインやニュース・コラム記事のあいだに混ざっている広告をインフィード広告と呼びます。
「Facebook」「Twitter」などSNS、「Gunosy」「Antenna」などニュース系アプリやキュレ―ションサイト内などによく見られます。テキスト+バナーだけではなく、最近では動画の利用も可能なメディアが出てきました。2015年10月1日から一般リリースを予定している「Instagram」広告などがそれです

2.検索連動型

これはYAHOO!・Googleのリスティング広告のことです。リスティングも検索結果に自然に溶け込むため、ネイティブ広告ということになります。
ただし、誘導先がCV獲得を目的としたLPではなく自然検索の結果と同じように「情報・コンテンツ」であることがネイティブアドに分類する際の条件となります。

3.レコメンドウィジェット型

レコメンド(リコメンド)広告と呼ばれるものです。さまざまなサイト内に表示される「こんな商品もオススメです」という複数商品が表示される類の広告です。
おすすめとして最適化をかけるためにサイト内の商品数やPV数に一定の最低ラインを設けています。そのため楽天やAmazonなど大手サイトの出稿が中心でしたが、最近では中小サイト向けでも最適化が可能な媒体が続々出てきています。

4.プロモートリスティング型

「Amazon」や「食べログ」など、検索一覧の上部に『AD』マークがついて表示されるもののことです。サイト内で検索をした際に、検索したキーワードとは完全にマッチしない商品やサービス結果などが上部に表示されているのをご覧になったことはないでしょうか。
YAHOO!やGoogleの検索連動と同様に、各サイト内で取り扱うサービスが出稿できるものになります。(例:食べログなら飲食店、など)

5.インアド型

インアド広告というのは、いわゆるコンテンツターゲティングのことです。キーワードやカテゴリで指定をして、広告の表示先サイト(記事)のコンテンツ内容を選ぶことが可能です。
例えば、カラコン通販サイトが出稿するとして指定キーワードを「アイメイク」とすればアイメイク方法の記事やコラムサイトなどに表示ができるというイメージです。
サイト内コンテンツと親和性が高い場所に表示するのでネイティブ広告に含まれます。

6.カスタム型

1~5のどれにも該当しない新サービスがカスタム型といわれます。各メディアに自然にとけ込むフォーマットであることは他と同じですが、「LINE」スタンプなど独特のフォーマットを持つ場合はカスタム型になります。
企業公式アカウントなど予算が大きいものが多く、ファンを増やしたい・ブランディングをしたいといった企業に向いています。

ネイティブアドが合う広告主とは?

目標とするCPA設定が高額な保険の資料請求や、カードローン系の案件、また新商品・新サービスのリリース系のブランディング案件などは、ネイティブアドに合うケースが多いと言われています。なぜかというとネイティブ広告が本来の役割としてPV数など「誰に」「どれくらい」読まれたか、に重きを置いているタイプのものだからです。

ですが、上記でもご説明した通り「ネイティブアド」という概念は昔からあるもの(リスティングなど)と新規のもの(インフィードなど)を合わせた総称です。たとえば小さな単品通販サイトが「費用対効果」を最優先にする場合、ネイディブアドの運用には工夫が必要になります。

小さな通販サイトがネイティブアドで売上をつくるには?

通販サイトの広告出稿は、「CV(コンバージョン)=売上」であることが多いです。広告費に対しての売上を至上の指標とします。ですが、ここではまず「CV=見込み顧客」と捉えることに挑戦してみましょう。ネイティブアドの通販サイト成功事例を尋ねると、「初回無料」「モニターお試し500円」など、とにかく購入ハードルの低いものが多いです。そのような企業は、「見込み顧客」の獲得数に注力しています。まずは見込みリストを集める⇒本商品購入を促すという2ステップになるわけです。メルマガやDM、お電話など、本商品への引上げの手法はさまざまです。

ネイティブアド出稿のために

ネイディブアドに代表されるインフィード型のものは特に、今までと同じweb広告の出稿方法では読み手に違和感を与えてしまいます。読み手は『AD』と分かってはいても情報を得ようとしている段階での接触になりますので、表示されるメディアに合わせたデザインや情報・コンテンツ内容を盛り込むなど工夫が必要になってきます。遷移先はたとえば記事風に、テキスト中心の情報を盛り込んだものにしてみたり、紹介したい商品を使ったレシピやメイク特集にしてみたり。

ここで大事なのは「広告と分からないように見せかけること」ではなく「記事の中にあってもコンテンツと同様に広告を見てもらうこと」です。潜在ニーズに語りかけるべく、商品・サービスの良さを伝え興味を持ってもらえることを意識しましょう。ネイティブアドの良いところは、読み手がじっくり読める情報を求めているという点です。 バナー広告などに比べて伝えられるコンテンツ量が圧倒的に多いネイティブアドならではの利点を有効活用するのが効果的です。