株式会社F.LIGHT(エフライト) <本社:東京渋谷>

ニチガスのガス料金は安いの? 他社の料金と比較してみた


新生活を始める人が多いこの季節。
就職、進学、その他いろいろ、引っ越しをして心機一転がんばろうという人、多いと思います。私も、そのうちの1人です。

前回説明したとおり、ガス自由化でこの4月から契約するガス会社も自分で選べるようになります。選択肢が増えるのはいいですが、いったいどの会社が安いのか。都市ガスがいいのかプロパンガスがいいのか。わからないことばかりです。

というわけでガス料金について少し調べてみました。
前回ニチガスが発表した都市ガスのプランについて説明したので、今回はニチガスのプロパンガスの料金について検証したいと思います。

ガス料金の計算方法

ニチガスのガス料金を紹介する前に、まずガス料金の出し方を見ておきましょう。

プロパンガスの料金の算出方法
基本料金+従量料金(従量単価×使用量)+消費税

基本料金とは、すなわちLPガス容器・ガスメーター・調整機などの供給設備や、保安維持管理などにかかる費用です。この部分は毎月固定ということになります。

次に従量料金の中にある「従量単価」です。従量単価とは「原料費や配送費などから算定される料金」を指します。原料費や配送費が変動することで、従量単価も変わり、自然と従量料金も変わるということですね。

ニチガスの料金はひと月いくらくらいなのか

では、ニチガスのプロパンガスの料金はひと月いくらくらいなのでしょうか。

【ニチガスのガス料金(使用量=10㎥ 消費税8%)】

基本料金1500円+従量料金(従量単価380円×使用量10㎥)+消費税424円=5,724円

月に10㎥のガスを使用したならば、月のガス料金が5,724円であるとのことでした。

次に、この料金を他社と比較してみましょう。

ニチガスと他社のガス料金との比較

それでは、ひと月あたりのガス料金の全国平均と、ニチガスの主戦場である関東エリアのガス会社の平均料金を見てみましょう。
※2017年1月時点(使用量=10㎥)

ガス料金の全国平均
7,574円
 
関東のガス料金の平均
7,084円

では次に、ニチガスの平均料金を調べてみましょう。
 
ニチガスの平均ガス料金
5,498円 ※従量料金の変動により変わる、月のガス料金の平均額

つまりニチガスの料金は全国平均と比べて、2,076円、つまり27%安く、関東の平均料金と比べて1,586円、22%ほど安くなっています。

ニチガスがガス料金を安くできる理由

ニチガスが料金を安くできる秘密は、新しい物流システムの導入にあるようです。

従来のシステムでは、ガスの輸入基地が遠方の小規模工場に分散していました。だから、家庭にあるボンベにガスを入れるには、ガスを昼間にタンクローリーで運ぶ必要があったのです。そうすることで運搬にかかる費用が高くなり、結果的にガス料金も高くなっていました。
しかし現在は、輸入基地の近くに「ハブ基地」と呼ばれる大きなガス充填工場を作り、ガスの入ったボンベを夜間にまとめて各地に配送できるようになっています。ハブ基地ができたことによってコストが削減され、ガス料金の値引きが可能になったのです。

また、独自に開発されたクラウドシステムの活用で、上記の配送システムや保安システムをクラウド上での管理ができるようになりました。業務の効率が上がり、それもニチガスのガス料金の安さの要因になっているということですね。

ニチガスが他社よりもガス料金を安くできるのには、確かな理由がありました。
これから引っ越しでガス契約しなくてはならないと考えている人もここで紹介したものを参考にしてみてください。
お互いにいい新生活を始められるようがんばりましょう。