前回の記事ではコンテンツマーケティングの基本をご紹介しました。その中でSNSの相性について簡単に触れましたが、今回は効率よく潜在顧客に拡散する方法と実際にSNSを活用した際のメリットについてご紹介したいと思います。
目次
SNSとは?
ソーシャルネットワーキングサービスの略称で、直訳すると「社会的な繋がりを提供するサービス」になります。具体的には、友人・知人とのコミュニケーションを円滑にすることができるとともに、同じ趣味や嗜好を持つ人々を繋げる役割をもっています。
SNSを利用する方は年々増え続けています。その中でも利用者が多いSNSの特徴と仕組みを紹介していきます。
①Twitter
tweetやつぶやきと呼ばれる140字以内の短文で投稿することができため、簡単に今の心境を伝えることができます。また画像・動画・GIFなどを投稿することもできます。
最近では偽アカウント対策を強化していて、有名人のユーザー数が減少したことが話題になっています。
②Facebook
写真や動画などのシェアやメッセージ交換など個人的な交流から、同じ趣味や嗜好を持った人々が集まってグループとして繋がることができます。
また、スマホなどのアドレス帳に入っているメールアドレスを使ってユーザー検索ができるため、友達や同級生、同僚など実社会のコミュニティを深めることができます。
③Instagram
ユーザー数は増加し続けており、一番勢いがあるSNSではないでしょうか。従来は写真を撮影し、加工・共有できるアプリでしたが、今では動画の投稿も可能です。写真をまとめて見ることができ、ハッシュタグ機能を使うことで趣味・嗜好に合った投稿を閲覧することができます。
画像や動画編集が充実していて、有名人も利用しているため、若い方を中心にアクティブユーザーが急増しています。
④LINE
日本国内においてユーザー数トップのSNS。1対1でメッセージのやり取りができるトーク機能がメインで、トーク内でスタンプや画像、動画などを送ることができます。その他にも無料通話機能やタイムラインと呼ばれる近況報告機能も備わっています。
また、複数の友人とグループを作ってやりとりができるため、個別に何回もメッセージを送る必要がないので連絡の手間が省けるのも特徴です。
参照元:株式会社コムニコ(We Love Social)
参照URL:https://blog.comnico.jp/we-love-social/sns-users
SNSの現状とマーケティング利用
スマホの普及により、SNSの利用者数は年々増加傾向にあります。日本国内では「GREE」や「mixi」が人気を博していましたが、現在では「Twitter」、「Facebook」、「Instagram」、「LINE」など世界規模のSNSが日本でも主流になっています。また利用者数が増えたことでビジネスにも活用されるケースが増えてきました。
①Twitterのビジネス活用
Twitterには文字数の上限があるため、短い文章で価値ある情報をたくさん流すことが文化になっています。特徴的な機能である「リツイート」は価値ある情報を瞬く間に拡散することができるため、企業やブランドの認知度アップに繋がります。
また広告配信も可能なので、潜在顧客にリーチできる可能性が高いと言えます。
②Facebookのビジネス活用
企業名やサービス名でFacebookページを作ることができます。Facebookページは企業の顔とも言われるコーポレートサイトの役割をしています。Facebookにログインしていない人でも閲覧ができるため、不特定多数の人に企業名やサービス名を認知してもらえます。
またFacebookは年齢や居住地域などが実名登録させているため、ターゲットを絞って広告配信することが可能です。
③Instagramのビジネス活用
InstagramはTwitterやFacebookと違い写真や動画などの配信がメインになります。そのため写真の魅力次第で拡散の規模が変わります。文章よりも写真の方が自社サービスの魅力を伝えやすい業界であれば、Instagramは最良のSNSプラットフォームです。
また、特徴的な機能としてハッシュタグ機能があります。ハッシュタグはフォローすることができるため、効果的なハッシュタグを投稿することで自社のサービスや製品を知ってもらえる可能性は高くなります。
Facebook同様ビジネスアカウントを作ることもできます。
④LINEのビジネス活用
LINEをビジネス活用する場合はLINE@とLINE公式アカウントを使うのが一般的です。
LINE@とLINE公式アカウントで共通してできることは、友だち登録したユーザーへのメッセージ配信やプッシュ通知、タイムラインへの投稿と共有などができます。
LINE@とLINE公式アカウントの違いは、コスト面と機能面になります。
コスト面の違いとしては、LINE@は低コストで始められるのに対して、LINE公式アカウントはかなりのコストがかかります。その分機能面では、「LINEビジネスコネクト」「プロモーションスタッフ」、「フリーコイン」、「LIVE CAST機能」がLINE公式アカウントでは使うことができます。
SNSとコンテンツマーケティングの関係性
コンテンツの比重が高いコンテンツマーケティングでは、売り出したい商品よりも、まずコンテンツ自体の質が求められます。扱っている商品やサービスが最高のものであっても、認知されていなければ売上やサービス向上には繋がりません。どのようにして認知してもらえるかがコンテンツマーケティングでは重要になります。
その点、SNSは拡散スピードが速く、趣味や嗜好での棲み分けが発達しているため、コンテンツマーケティングのデメリットである長期的な施策という部分を緩和することが可能です。
コンテンツマーケティングにおけるSNS活用のメリット
①安価に利用できる
SNSの多くは無料で利用できるため、低コストで始める事ができます。
例えばFacebookページを利用した場合、記事のURLをコピーして貼り付けるだけで、内容に興味を示したユーザーが「いいね!」や「シェア」をして拡散してくれるので、人件費も抑えることができます。
②広く情報を届けることができる
世界中の多くの人が利用しているSNSでは情報をより広く拡散することができます。ある範囲にコンテンツの発信を制限したいようなケースでは向きませんが、多くのコンテンツは広く配信され、潜在顧客を発掘することが目的となりますので、簡単に広く情報を届けられることは大きなメリットです。
③趣味・嗜好の近い人への情報拡散
SNSのつながりは趣味・嗜好の近い人である可能性が高いです。そのような人へコンテンツを届けてくれるということは、顕在顧客の獲得と潜在的な顧客の育成につながると言えます。
共通の趣味・嗜好を持っている人の中で拡散されれば、信頼を勝ち取ることができるのではないでしょうか。
コンテンツマーケティングにおけるSNS活用のデメリット
メリットがある一方でデメリットもあります。一番のデメリットはSNSの情報に最初から信用を置く人が少ないということでしょう。最初は不信感を持たれているという前提のもと、信頼のおける情報発信を続け、徐々に信用を勝ち取っていくことがとても大切でしょう。
さらに最近よく聞く「炎上」にも注意が必要です。SNSでは一度の誤った情報発信が大炎上につながる恐れを秘めています。発信する情報の正確性には十分注意する必要があります。
まとめ
SNSを有効に活用するためには、SNSの特性をよく理解し、使いこなしていくことが大切です。SNSの最大のメリットは拡散力にあります。SNSはアクティブユーザー数が多いため、たくさんの人々の目に触れる可能性があり、有益な情報であれば瞬く間に拡散されます。その点、注意しなければいけないのが、ユーザーの興味にマッチしているものが配信できるかということです。現代は情報量が膨大でユーザーが情報を取捨選択できる時代になっているため、ユーザーに選択される情報を発信する必要があります。
情報を発信するプラットフォームとしてのSNSは簡単に始めることができるうえ、拡散スピードが速いため、短期的に効果が出にくいコンテンツマーケティングにとっては有効なツールになります。
ぜひSNSを有効活用して、相乗効果を狙っていきましょう。